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生存権4

 「これでヤツの身体の自由は奪った。後はヤツの可愛いこの子を人質にすれば、ヤツは思う通りに動けないだろう」  男は悪そうに笑った。  「・・・どう見ても俺達が悪者だよね」  俺は言わずにはいられない。  「僕は人間の味方だよ?少なくとも今は」  男が後部座席に手を伸ばし俺の髪を撫でる。  「こっちこいよ・・・」  男に切なげに言われる。  俺はぐったりと眠る彼を膝枕していたが、そっとその頭を座席に下ろし、助手席に移動する。  俺達に薬品は長くは効かない。  もうじき目覚めるだろう。  彼は意志を縛られているので、男の元へ帰ろうと行動してしまう可能性があるのだとか。   【従属者】に脅迫観念みたいなのを植え付けることが【捕食者】には可能らしい。  助手席に行こうとした俺を男は引き寄せた。  「ちょっと・・・」  俺は男の膝に座らされ、背後から抱きしめられる形になる。   男は俺のシャツの下に手を入れてきた。  指が俺の肌を這う。  「こんな時に、何を・・・」  俺は男の手を払おうとする。  この人は何を。  「後は男を呼び出すだけだから、見張る必要もない・・・」  シャツの下で男が俺の乳首を弄り始めた。  「やめ、ろよ」  俺は喘ぐ。  さっきも彼にこんなことしてた。  男は明らかに、彼をいたぶり殺したがっていて、ああいうのを見ると、この人が楽しみのためだけに人を殺すモノであることを思い知らされる。  「やっぱり、お前のがいい。お前のココ弄る方が楽しい」  男が息を荒げている。  摘ままれて引っ張られた。  首筋を舐められた。  俺は身体をふるわせる。  声が零れた。  指で乳首つぶされ回される。  びくん、身体が波打つ。   「あ、いや」  声が出てしまう。  後部座席に彼が寝ていてもうすぐ目覚めるのに。  いや、違う、だから、か。  「・・・嫉妬してんの?アンタ」  俺は直球で聞いた。  手が止まった。  俺は男の顔を見た。  それは予想外のものだった。   男は真っ赤になっていた。  え、何これ。  「うる、さい」  男が怒鳴った。  めちゃくちゃ焦っていた。  何、これ。  めちゃくちゃ可愛いんですけど。  真っ赤になっていた男の唇に俺はキスしてしまった。  こんな顔されてたら、キスしないわけにはいかない。  舌を絡め合う。  「うる、さい、お前は僕のモノなのに」  キスの合間に男がうめく。  「他のヤツなんか気にして・・・」  乱暴に口の中を蹂躙される。   可愛い。  可愛い。  良く俺に男がそう囁くけど、その気持ちがわかった。  本当に可愛い。  嫉妬で人をいたぶり殺すとかは本当に困るけど、でも、そうか。  「アンタのもんだよ、俺は」  囁いてやる。  また赤くなる。  チラリと後部座席の彼を見る。  多分目覚めてるけど。  ゴメン。  この人が可愛すぎて。  俺は男の首筋に歯を立てた。    「・・・そんなことしてお前、もう知らないからな」   男は俺の腰を浮かせてズボンをおろさせた。 そして、自分のズボンのチャックも下ろして、ソレをとりだした。  僕はハンドルに身体を預けながら、自分で唾液でぬらした 指を入れてそこを慣らした。  本当はこの人に入れたい。  でも、今はこれでもいい。  そんなに慣らしてないけどでもいい、どうせすぐ柔らかくなる。  「入れて」  俺の言葉にあの人が息を呑む。  余裕なく引き寄せられた。  座った姿勢のまま背後から入れられた。  「お前の中、気持ちいい、スゴイいい」  男が呻く。  「俺も、いい」   俺は喘ぐ。  狭い運転席なので思うまま動けない、そのもどかしいのが良かった。  揺すられながら、乳首を弄られた。   「ああぁ、いい」  俺は喘ぐ。    「僕だけだろ、お前をこうするのは」  男が囁く。  あんただけだ。  「・・・入れてもいいのはあんただけだ」 俺はあの人にしがみつきながら、言う、  本当はあんたに入れたいけど。            

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