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第36話

俺、思わず創さんの創さんをガン見した。 同じ男だけどさ、綺麗なんだけど! え?なんですか?顔が綺麗な人って、全部綺麗なの? 思わず凝視していると 「はじめ……、そんなにガン見されると恥ずかしいんだけど」 頬を染めて呟く創さんが色っぽくて、はじめちゃんが一気にMAXモードに突入した。 「ふふふ……本当に、はじめの身体は素直だね」 そう呟くと、創さんははじめちゃんと創さんの創さんを一緒に握って扱き始めた。 お互いの昂りが重なり合い、気持ちが良い。 (ヤバい……これじゃ又、俺だけ先にイキそうだ!) 唇を噛み締め、ぎゅっと目を閉じて必死に堪えていると 「はじめ……」 って、創さんの優しい声が俺を読んだ。 おずおずと視線を向けると、色気MAXの創さんの顔が近付いて来る。 吸い込まれるように唇を重ね、覚えたてのディープなキスを交わす。 俺たちを扱く創さんの手から、湿った音が響き渡る。 どちらからとも無く上がる荒い呼吸。 俺が創さんの首にしがみつくと、創さんが小さく微笑んで 「はじめ……愛してるよ」 って囁いた。 狡い!反則だ! そんな甘い声と、綺麗な笑顔で言われたら……我慢の限界です。 「あっ……創さ…ん……」 身体を震わせて縋り付くと 「はじめ……イキそう?じゃあ、一緒にイこう?」 耳元で優しく囁かれ、訳もわからず頷いた。 俺たちを扱く綺麗な創さんの指が、追い詰めるように早く動き始めた。 「あっ……、創さん!……あっ、あっ…」 必死に創さんにしがみつくと 「はじめ、我慢しなくて良いよ。僕も、もうっ!」 初めて見た、創さんの切羽詰まった顔。 擦り合う互いの昂りが、爆発寸前なのを感じて身体が震える。 創さんが、俺で感じてくれている。 ただ、それだけで幸せだった。 「あっ……、あぁっ!創さん……もうっ!」 「はじめ……、僕も……」 眉間に皺を寄せ、荒い呼吸を吐き出す創さんの艶かしくて美しい唇が1文字に結ばれた。 (あぁ……この人は、本当に全てが美しい) ぼんやりと思った瞬間、互いの熱が創さんの綺麗な指を汚した。 「アァ!」 「くっ……!」 そして、受け止め切れなかった熱が、俺の腹を汚した。 熱いモノが腹に掛かり、互いの荒い呼吸が部屋の中に響き渡る。 パタリと創さんの首に回していた手が布団に落ち、俺は甘い痺れで動けなくなった。 (ヤバい……これがSEXなんだ……) 妄想より、1人で抜くより数倍気持ち良い。 甘い余韻に浸っていると、創さんがティッシュを引き抜き手を拭いている気配に気付く。 突然、現実に引き戻されて恥ずかしくなっていると、創さんが俺の腹を汚したモノも綺麗に拭き取っている。 「あ!創さん、すみません!」 慌てて我に返ると 「はじめはジッとしてて。この後があるんだから」 と、頭を撫でられながら言われた。 (ん?この後?) 甘い痺れで鈍くなった頭で考えていると 「こっからが本番だよ、はじめ」 甘い声と綺麗な笑顔で創さんはそう言うと、俺の腰の下に枕を差し入れた。 そして足首を掴んで左右に開くと 「どんな可愛い声で啼くのか、楽しみだよ。はじめ」 って、初めて見た創さんの黒い笑顔。 ゾワリと背筋が泡立つ。

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