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2話

高校に入学した僕は体育倉庫の中でいじめ集団に憂さ晴らしに殴られ金をせびられている。 「おい、そんな殴ったら死んじゃうよ~」と一人がクスクス笑いながら言った。 「だよな、死なれて刑務所とか勘弁してほしいし」といって腹に蹴りを入れられた。 あばらいったな~病院行くのだるいな~とか痛みよりほかのことを考えて自衛するしかなかった。 上の小窓から、一人侵入してきた。 「お前らその辺にしとけよ。目的金じゃん。こいつダメになったら次誰にすんだよ」 学級委員の仁山だった。 よどんだ体育倉庫にいても絵になるやつだなと思う。 名前は仁山翔太(にやましょうた)180cmを超えた身長、整った顔立ち、そして頭がいい。 「そうじゃん。目的忘れてたわ~仁山天才だな」とみんなが言い始めた。 「あと、教室の帰り道に体育の山田いるから気をつけろよ」 「うわ、マジか」と奥から聞こえてきた。 集団の一人がカバンから勝手に財布を抜き取り金を自分のもののように取って 「ありがとね~!感謝してるよ!」と札に軽くチュッとして去っていった。 札が汚いの知らないんだなと思うだけで笑いがこみあげてきた。 そのまま意識は遠のいた。

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