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15話

学年末テストが終わった。 学年1位の名前に仁山翔太が刻まれていたのがなんとも悔しかった。 「仁山はいつ勉強してるんだ?」 「家で普通に」 心の中で、みんな家でやっているわ!とつっこんでいた。 「家とか集中出来んの?」 「俺の家ってさ兄貴が連れ込んだ人の声がするじゃん?カフェ感覚で勉強してる」 「誰も真似できないじゃん」 「親もほぼいないし、勉強しなさい!と怒られた子も無い」 仁山の家に前行った時に靴を持って上がって、とあんな状況なのに言われたことに少し違和感を感じていた。 話を聞く限り仁山の家庭は複雑だ。 お兄さんは遊び人、親御さんは小さい頃に離婚し父はほぼ仕事で居ないらしい。 親が離婚しているというのは僕も一緒で共感するところも多かった。

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