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love-potion 2

«今日、会いに行っていいですか?» そうメッセージを黒沢さんに送って数分後に «あぁ、構わない»と短い返事がきた。 実は会うのは久しぶりで 断られたら、と考えていたからいい返事が聞けてホッとしている。 楽しみだな、何を着ていこう、とあれこれと支度をしているとメッセージが入った。 «すまない。予定より遅くなってしまいそうなんだ。が、君さえ良ければ俺の家で待っててくれないか? 鍵を渡すから会社まで来てくれると助かる。本当にすまない。» これは、チャンスかな? 一緒に帰り道デートが出来ないのは残念だけど 正直どうやってあれを飲ませようか困っていたから、僕にとっては都合がいい。 時間まで適当に暇をつぶし、黒沢さんの会社の前に行く。 黒沢さんはまだ降りてきてなくてとりあえず受付のお姉さんに聞く。 「あの、営業の黒沢俊一って人に会いに来たんだケド」 「恐れ入りますが、アポイントは取っていますでしょうか?」 事務的な返答が続き苛々していると 「涼くん!」 よく通る声がフロアに響いた。

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