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love-potion 3

「君、彼は私のお客様だ。通してくれ」 「は、はい」 受付の女はバツが悪そうに僕を通した。 しかしあの女、黒沢さんを見るなり声音変わったなー もしかして黒沢さん狙いかな? 無理だと思うなぁ。 「思ったよりも仕事が長引いていてね 来てくれて嬉しいよ、はい、これ」 黒沢さんは走ったのか、いつも綺麗に整えられた髪が少し乱れている。 うん、えっちだ。 僕に鍵を渡してそのまま踵を返そうとする黒沢さんの腕を僕は思い切り引っ張り ちゅっ 軽くほっぺにキスをしてやった。 受付の女が口を開いて見ていたけど、そんなの知らない。 固まる黒沢さんをよそに僕はそこを離れた。 「じゃ、お仕事頑張って。オニーサン」 振り向きざまにこれも忘れずに。
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