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love-potion 6
「ん………」
目を覚ますとそこは、黒沢さんのベッドの上。
運んでくれたのかな。
黒沢さんは優しいな。 もう一度寝ようと目を閉じかけたその時
「りょうくんっ………」と呼ばれた。
そういえば当の本人がいない。
僕は寝返りを打って反対側を見た。
「黒沢さん…?」
黒沢さんはベッドを背にぐったりしていた。
息も荒々しく、頬は上気している。
こちらに気づいたのか、グレーの瞳が僕を見る。
「く、はぁ、涼、くん 起こしてしまったか…?」
口の端を少し上げ、笑う彼。
いつもより色気が増している気がする。
う、わ えろ…。
見てるこっちまで顔に熱が集まる。
「だ、大丈夫? どっか痛いの…?」
僕は黒沢さんに近づき様子を覗う。
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