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とある日の黒沢俊一。 13

その一言で一瞬にして上司の顔に戻る黒沢。 「ん?あぁ、高橋すまんな。コレは開発部部長の瀬名瑞姫だ」 「瀬名、高橋結弥。ウチの優秀なエースだ」 黒沢は初対面の2人を紹介し合い話を先に進める。 「瀬名、さっそくだが打合せを。そのために来たんだ」 「ああ、隣で待っててくれ。俺も部下を連れていく」 そう言って数分後。 瀬名が部下を連れ、打合せは滞りなく終わった。 「では、この件は次の会議で俺から提言させてもらう」 「あぁ、頼んだ」 打合せの後、研究室を見たいと言う高橋の希望で研究室を見学していた。 初めて見るものに目をキラキラさせている高橋の後ろで黒沢と瀬名が話している。

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