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第七章・4
「沙穂、今何本指が入ってるか解るか?」
「んぁ、はぁ。あぁ、あ。あ、そこ、ダメぇえ……!」
「沙穂は、ここが好きだな」
三本入れた真輝の指、二本が沙穂の内側を深く抉った。
「ひぁ、あぁ! んぁ、はぁ、あぁッ!」
指で刺激すると、沙穂の勃ち上がったペニスからとろとろと精がこぼれる。
「指でイけるとは思わなかった」
「う、ぁんん。真輝さん、意地悪です、ぅう」
「ずっと、シてなかったのか。自慰は?」
「うっ、うッ、はぁ、あぁ!」
言葉責めだけで果てるとは。
(これは訊くだけ野暮だったな)
真輝は指を静かに抜いて、再びローションを手にした。
今度は、自らにそれを塗りたくり、準備をする。
「沙穂、いよいよ私たちは一つに交わるよ。いいな」
「あ、はぃ……」
つぷ、と浅い所に硬いものが触れた。
(あ、これ、真輝さんの……)
ゆっくりと押し挿られるたびに、沙穂は背を反らしシーツを強く掴んだ。
「リラックスして」
「う、くぅ、う。はぁ、あ、んんぁ」
(嘘。全然、痛くない。それどころか……)
それどころか、真輝が挿入ってくるたびに、ぞくぞくと快感が這い上って来る。
もっと。
もっと奥へ挿れて。
(ヤだようぅ。僕、こんなにエッチだったの?)
そんな沙穂に、優しい声がかけられた。
「全部、挿入ったよ」
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