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第1話

この小説はオメガバースというパラレル設定のお話です。 オメガバースを知っている方は次のページから読み進めてください。 オメガバースの世界では、男性、女性という分類の他に、アルファ(α)、ベータ(β)、オメガ(Ω)という3種類の性があります。 実際は男性同士で子供は産めませんが、オメガバースの世界では男性のΩ性は両性具有であり、妊娠することができます。 α、β、Ωは社会的格差もあり、α>β>Ωとなっています。 ・アルファ(α)性 数が少なく、生まれつきエリートでリーダー気質を持ち、社会的地位が高い者が多い。 発情中のオメガとの接触は、どんなに理性的なアルファであっても抗しきれない強烈な発情状態を引き起こし、時に暴力的なまでの性交に及ぶこともあるため、この性質を嫌悪するアルファもいる。 ・ベータ(β)性 最も人口が多く、一般的な人間と変わらない。 オメガ性の発情に誘惑されることもあるが、アルファ性ほどの激しい反応は起こらず、自制も可能。 ベータ同士の子供は高確率でベータとなる。 普通の人と思ってもらって大丈夫です。 ・オメガ(Ω)性 数はアルファよりも少ない。 種の繁殖が仕事とされており、社会的地位がかなり低い。 よって、Ω性とわかって自害する者もいる。 約3ヶ月に1度の頻度で発情期が始まり、発情期が始まると1週間ほど発情以外なにもできなくなり、番のいないαやβを強く誘発するフェロモンを発する。 発情期を抑える抑制剤があるが、避妊薬とはまた別である。 発情期は10代後半から始まるとされている。 Ωの男性は直腸の奥に子宮と同じ機能のある生殖器があり、発情期にはαやβなどの他の男性と性交し、妊娠することができる。 発情期中のΩは肛門から膣分泌物のような粘膜が出る。 ・(つがい) αとΩの間にのみ発生する繋がりである。 αがΩの(うなじ)を噛むことで番関係が成立する。 番関係は結婚よりも強い関係とされ、一旦つがいとなると、どちらかが死ぬまで解除されない。 しかし、αのみ一方的に番関係を解除することができ、その場合、Ωは非常に強い精神的ストレスを受け、死に至ることもある。 フリーのΩはフェロモンでフリーのαを誘い、番となったΩはフェロモンを発さなくなる。 中でも、αのΩの運命的な結びつきは「魂の番」と呼ばれる。 ・ネスティング nesting = 巣づくりという習性が設定されていることもあり、好意を抱く相手や、番となったアルファの私物を無意識にかき集めてしまうことで、フェロモンと同等のアピールとする。 これくらい知っておけばストーリー読み進められると思います!

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