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第4話 可愛い子

綺麗な子だと可愛いがられた。 紅を引かれ、女の着物を着せられて。 毎夜可愛がられた。 まだ幼い頃からじっくりならされて。 綺麗で優しい人の指を拒否したことなんかなかった。 全部気持ち良かったから。 小さな胸の乳首を弄られてそこで気持ち良くなることも。 射精を覚えるまえから、性器を擦られイクことも。 後ろの穴で気持ちよくなり、おかしくなれることも知ってたし、口の中も指や舌で教えられていた。 気持ち良くなってきたら、舐められて。 吸われて。 余計に気持ち良くなった。 指で弄られて、舐められ吸われるのがだいすきになる。 綺麗な人に呼ばれたら、その膝の上で自分から着せられた服を脱いだ。 そうして欲しくて。 ある程度大きくなったら口ですることから覚えて。 穴もゆっくり広げられて。 男をそこで受け入れて、気持ちいいと泣くことを覚えてた。 そこで欲しがり、もっとと言えるようになるまで、大切に大切に教えこまれた。 淫らになったら褒められて。 綺麗な人が大好きで。 だからもっと淫らになった。 射精を覚えるより先に、穴で乱れる身体になった。 優しい綺麗な人は。 気持ち良く優しく愛してくれた。 幼い柔らかい肉体を、淫らな肉に変え、綺麗な人は毎晩それを愛した。 薄い腹に性器浮かびあがるまで、突き上げられるのを、ケモノのように悦んで受け入れるようになる。 小さな唇で綺麗な人のモノを咥えて舐めて、褒められるのもだいすきだった。 たくさん飲んでもっと褒められた。 昼は可愛がられ大切にされ、夜は甘く抱かれて愛された。 「可愛い、可愛い」と言われて。 愛されていると思っていた。 どこから自分が来たのかも知らないまま、育てられ、抱かれ、あまやかされて。 15になった時、もういいよ、と暇を出された。 代わりにまだ幼い子供が来ていた。 金をわたされて、追い出された。 大人になる身体はその人が愛せないのだと知った。 毎夜囁かれた愛も全て消えた。 子供にしかその人は興味がない。 愛などなかった。 最初から。 玩具としてつかわれていただけ。 泣きながら屋敷を出た。 何も教えられてこなかった。 ただ人形のように抱かれてきただけで。 でもそんなことは知ったことではなかったのだろう。 もう使えない玩具だから。 その人は新しい子を膝にのせ、その子に甘く囁いていた。 その綺麗な指が新しい子の着物の胸に差し込まれていた。 優しく教えていくのだろう。 その人に抱かれるモノになる方法を。 子供はくすぐったそうに笑ってた。 今はまだ。 でも。 変えられる。 それを知っていた。 そして、どう終わるのかも。 その人は綺麗で。 とてもやさしげに見えた。 それが最後の記憶 屋敷に帰ってきた。 夜の闇に紛れて。 その人はあの新しい子を抱いて眠っていた。 新しい子は去ることになった自分と同じ年頃になっていた。 きっともうすぐ新しい子が来る予定だったのだろう。 それの繰り返し その人が抱いていた子を逃がしてやった。 怯えはしたがその子は逃げ出した。 自分よりは賢くて、自分が何なのかわかっている子。 自分はこうはなれなかった。 手足を縛った綺麗な人の上にのしかかった。 年をとってはいても。まだ美しかった。 でもそれは問題じゃない 年齢じゃない。 愛してるのだ。 綺麗な乳首から愛した。 子供達を抱いてはいても、そうされることにはなれてなかった。 優しくはしてやれなかったけれど、それでも、どうすればいいのかは良く知ってる。 舐めて吸って、弄ってやれば、泣きながらも喘ぎ声はじめた。 この人が教えてくれたこと。 男は泣き叫んだ。 許してくれ。 もちろん許さなかった。 後ろの穴までちゃんと愛した。 何日もかけてあげれなかったから、切れて血はでたけれど、ちゃんと後ろでイカせてあげた。 綺麗な人は泣きながら、貫かれながら達した。 大人の男とこの人はしたことがないと知ってるから興奮した。 この人とここで繋がったのは自分だけ。 誰だ、そう叫びながら、綺麗な人はされるがままになっていた。 泣きながらイク。 イキつづける。 誰だ、誰なんだ、泣く声 わからないだろう。 もう昔の美しい少年はそこにはいない。 野蛮な盗賊がそこにいた。 犯したつもりはない。 綺麗な人が自分にしたことをしただけ。 そして自分は本当に男を愛しているから 金はぬすまなかった。 盗みたいのは男だけ。 もうこの人は新しい恋人を何年かごとに迎えなくていい。 この人の恋人は一人だけ。 この人が死ぬまで。 取り替えたりなんかしない。 この人だけをずっと可愛がる。 愛しい愛しい恋人だから。 END

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