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 見えない何かに拘束される。 「はなせっ!! おろせっ!!」  オレのすぐ目の前にはディガーがニタリといやな笑みを浮かべている。 「女の子の格好をしているけど、本当に男の子なのかな?」  何処からか風が生まれ、スカートの裾がめくれた。  見えるのは、ボクサーパンツだ。 「外見は女の子なんだから。男物の下着はいただけないねぇ」  ディガーは眉間に皺を作り、気に入らないと言うと、オレのボクサーパンツを抜き取った。  両足が開かされ、つま先が天井に向けた体勢を取らされる。あらわになるのは、オレ自身と尻だ。 「やっ!!」 「ふうん、残念、やはり男か。でも、いくら男だからって、セックスができないわけじゃない。後ろの孔が使えるよね?」  口角が上がったその笑みは、嫌悪感しかない。

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