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「きっつ……そんなに咥え込んで。よっぽど欲しかったんだ? お漏らしもしちゃって」
「あっ、っはぅううう……」
言われたら、余計に出てしまう。
僕の身体は自ら出した精液でたっぷり濡れている。
こんなに汚らしい僕は、だけど理性なんて欠片もなくて、ただ快楽に埋まっていく……。
「たくさん注いでやるからたっぷり味わえよ?」
僕のお腹に向かって注がれた。
それが引き金になって、ようやく僕も吐精した。
「あっ、あああああっ!!」
ーーだけど、まだ僕の身体の熱は治まらない。
黒江くんを逃すまいと彼の腰に足を巻きつけた。
「あっ、ひぅううっ! 欲しい。もっとくらさい」
僕はさらに黒江くんを欲して身体を揺らし、淫らにも懇願する。
「厭らしい身体」
僕を見下ろして唇を舐める。
黒江くんはすごく格好いい。
僕には不釣り合いなその人に心を求めちゃいけない。
こうして抱かれただけでも幸せじゃないか。
それ以上を求めちゃいけないんだ。
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