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「んっ、はうっ!」  腰が浮き沈みを繰り返し、ビクンビクンって跳ねる。 「挿入してほしいんだろう?」  ぼそりと耳元で告げられれば、もう限界だった。 「ほし、黒江くんの大きいのちょうだい!」 「俺の何が欲しいの?」  また新たに指を入れられた。 「んっ、ああんっ!」  違う、そうじゃない。  僕が欲しいのは……。 「黒江くんのおちんちんが欲しい、欲しいのっ!!」  言ったとたん、僕の孔の中にあった三本の指は引き抜かれた。  同時に僕の腰が黒江くんによって高く持ち上げられる。  そして……。  孔の中に恐ろしい圧迫感が襲った。  だけど痛みはない。あるのはさっき何回も擦られた場所に当てて欲しいっていうのと、吐精したいっていう感情だけ。 「黒江くん、黒江くんっ!!」  僕は黒江くんをもっとずっと奥まで来てもらうために腰を揺らす。 「おっき、中、黒江くんでいっぱい……」  僕の中は黒江くんで満たされている。  そう思ったら、まるで噴水みたいに先走りがまた弾き出る。

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