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第10話

春。 僕は2年遅れで大学に入学した。 僕が消えた後、創士様が休学の手続きをしてくれていたため、僕は在籍したままとなっていた。 「折角合格した大学だ。しっかり学んでおいで」 創士様はそう言って僕を送り出してくれた。 ただし、通うのは大学の近くからではない。 創士様と暮らす屋敷からだ。 もう僕は捨てられることはない。 だって、創士様の傍に一生いると約束したのだから。 【終】

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