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第4話

「中山さん!聞きました!?」 仕事の合間、一つ後輩の男性社員が話しかけてきた。 「なにを?」 「レボリューションさんとことの合同飲み会ですよ!」 思わず、俺は前のめりになった。 「レボリューションさんとこと!?」 「はい、係長の息子さん...娘さんだったかな...レボリューションさんのところで勤務してるとかで」 「へえ!で、いつ?」 「今週の金曜、て聞きましたよ。会社を閉めて、居酒屋はもう女性社員が予約してあるとかで」 「楽しみだな!いや、楽しみすぎる!」 「ですよね!女性社員がたくさんいそうじゃないですか」 途端、周りの女性社員たちから蔑んだ視線が痛い。 「ま、まあ、とりあえず、金曜の夜だな!」 ヤバい...ヤバすぎる! レボリューションの中の人、と会えるんじゃないか? 係長の息子だか娘だか、なんて奇跡...! そして、当日。 明らかに俺だけではなく、他の男性社員の仕事はこれまたスムーズで、さっさと仕事を終わらせると、居酒屋へと向かう足取りも軽い。 部長が居酒屋の扉を開けると、店内は貸し切りで、既に多くのレボリューションさんの社員たちで賑わっていた。 この中に、あの、SNSの中の人がいる! 心拍数を上げる胸をスーツ越しに押さえ、深呼吸し、息を整えた。 「きらめきさん、お疲れ様です!」 「レボリューションさん、お疲れ様です!すみません、遅くなって」 「いえいえ、私たちもさっき着いたばかりですから」 俺の勤務する、株式会社きらめき、の部長と、きっと、株式会社レボリューションの部長であろう2人が挨拶し合い、名刺交換していた。

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