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第8話

「ところで秀一くん」 「はい」 俺は早速、本題を切り出した。 「秀一くんの会社、SNSに公式サイトあるよね?」 「は、はい、ありますけど....」 「中の人はどんな人なのかな?ていうか誰かな?」 俺は秀一くんの背後で騒いで飲む中には男性社員も混じってはいるが、男性社員は無視し、女性社員たちを目で追った。 「そ、そのなにか問題でも....?」 「ああ!大いに問題がある!」 俺をときめかせてやまない相手なのだから。 「お、俺、なにかしました....?」 明らかに狼狽える秀一くんがいる。 「え....?」 「そ、その....怒らせる、なにか書いちゃいましたか....?」 俺の脳は完全にフリーズ状態だ。 「....秀一くんがまさか....中の人.....?」 「....はい....」 泣き出しそうな眼差しに俺まで狼狽えた。 「じょ、女性社員かと思ってた、秀一くんだったんだね、あ、あはは....」 努めて笑顔を見せたが、秀一くんの表情は暗い。 「....すみません、俺なんかで....」 しゅんとなっている秀一くんに何故か知らないが罪悪感を覚えた。 「か、勝手に女性社員だと思い込んでたのは俺だから。てか、なんで謝るの」 励ますべく、俺は秀一くんの肩を叩いた。 「凄いと思うよ、秀一くんのツイート。レシピや料理も載せてたり、簡単に出来るストレッチやヨガも載せてるだろ?役に立っている人きっといるよ」 途端、秀一くんが満面の笑みに変わり、ドキッとさせた。 「良かった....そうだといいな。大学の友達が今、整体師だったり、ヨガの教師していたりするから、アドバイス貰ってツイートしてるんです。ツイートの料理は栄養士の資格もあるので、自己流に考えてます」 俺は瞳を輝かせ語る、秀一くんに釘付けになった。 なんとなく、ダラダラ仕事している俺とは全然違う。 努力家の秀一くんがとても眩しかった。

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