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第6話 ※手淫

「うぁ、やぁ……」  ユルユルとマーメイの手が、白亜のモノを包み込み、優しく上下に扱われ、胸の飾りも摘まれてしまう。  背中をマーメイの髪が悪戯し、擦れるだけでザワザワとし、変な気持ちだ。 「くすぐったい……」  おかしい、こんな気持ちいいの初めてだ。  白亜は王として、女性に世話される事も、練習させられる事もあったが、特に何も感じた事は無かった。作業的なものであった。  こんなに気持ちいいと感じるのはどうしてなのだろう。  マーメイが人魚だから?  魅力の魔法でも使われているのだろうか。 「……僕に何をしたの?」  そうマーメイに尋ねる。 「何も、ハクが興奮してるから抜いてあげてる」 「うっ、アッ……」 「沢山出たね」  マーメイの手のひらに吐き出す白亜。  何だかすごく恥ずかしい。 「落ち着いたみたい? 大丈夫?」 「う、うん……」  出すと落ち着く、僕はαなのに……  こんなΩの様に扱われて、しかも嫌じゃなかった…… 「綺麗にしたよ。眠くなった?」 「うん……」  体を綺麗にし、空気の部屋に戻すマーメイ。  白亜は疲れたのか、ウトウトしていた。 「お休みハク」  穏やかに微笑むマーメイに、白亜も何だか安心感を覚え、海藻のベッドで横になる。  マーメイは子守歌の様に、綺麗な歌声で歌う。  白亜はよく眠れそうだ。

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