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あとがき、みたいなもの

 お、終わったー!!   ついに。五年、書いてた物語が完結。  感慨とかあるかと思ってたが、まだ全然そんな気分にならないよ!!  …というわけで、皆さま、こんにちは。伊吾盾子です。  二〇二一年四月にfujossyで掲載し始めた『丹心哀歌』。二〇二六年八月についに書き終わりました。途中で、別の小説を書いたり、前に書いていた小説を同人誌にしたり、単に忙しかったりと、しばしば中断期間がありましたが、それでも五年ーー。  いや、(なげ)ーよ。  五年といえば、生まれたての赤ん坊が年中さんに、ピカピカの小学一年生がボロボロランドセルを背負った小学六年生になるくらいの時間ですよ。  書く方も大変ですが、読む方も根気がいる…。  最終的に約八十六万字。冒頭から読んでいって、ここまで辿り着いたという奇特な方には、本当に感謝です。作者がブラウザの向こう側で、「万歳、万歳、万々歳」と叫びます。いや、本当に。  そしてリアクション、メッセージ、レビューを送っていただいた方々。三跪九叩頭で御礼申し上げます。長い物語を描き続ける上で、この上ない鼓舞となりました。ありがとうございます。  なお、最初にこのページへ辿り着いた方は、ぜひブラウザバックして、はじめの方からお読みいただければ嬉しいです。作者がジャンピングシューズを履いて、胡騰舞でそれをオススメします。「長くて挫折しそう」と思ったら、金本&黒木サイドの二、四、六、七章と読んでいっても、多分いけるのでお試しください。  さて、この物語は『毒麦探し』の続編として書きました。  その構想を練っていたプロット段階で、私はこう思っていました。 「まあ、前作よりは短くなるだろうな」  …はい。結果は、ご覧のとおり。分量は二倍以上、執筆期間は三倍以上。  何が、「短くなる」でしょうね……。  仮に軍隊にいたら、絶対に補給計画を任せてはいけないタイプの人間が私です。  見積もりが甘くて、部隊を全滅させる未来しか見えない。  幸か不幸か、文章を書く限りにおいて、見込み違いで苦労を背負い込むのは、書いてる本人だけで済みますが。  続編を書くにあたり、真っ先に考えたのが「前作よりラストは派手に行こう」でした。  ちょっとネタバレになりますが、「カトウを××に乗せて、犯人を追いかけさせよう」と考えて、その準備段階で書かれたのが、『毒麦探し』の後日談で『丹心哀歌』の前日譚に当たる、短編『Sの襲来』です。自由恋愛主義者のエイモス・ウィンズロウ大尉も、こうした事情で登場しました。実際にいたら相当に迷惑な男ですが、彼があれこれ引っ掻き回すシーンは書いてて楽しかったです。  一方で、今回の題材はいろいろな意味で、書き手である私の力不足が露呈しました。  戦闘機同士の空中戦について。戦争末期の特攻作戦について。日本の植民地支配について。在日コリアンの歴史について等々…。勉強しましたが、それでもまだ全然知識が足りないのを今も痛感しています。  分不相応、力量不足。  それでも、金本と黒木の物語を書けてよかったと思います。    さて、色々と語り始めたらキリがなくなりそうなので(本当は章ごとに小ネタを披露したいですが、本気で終わらなくなるので)、一度このあたりで締めくくりたいと思います。  参考にした図書・文献等については、後日、ここに補足してまとめて紹介したいと思います。  奇しくも、これを書いている翌日が八月十五日です。  敗戦から八十一年。今一度、過去を振り返り、平穏に過ごせる日々の大切さをかみしめたいと思います。    それでは皆さま。またどこかで。  伊吾盾子拝

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