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第1話 プロローグ

)数年前… 「なんで…なんでだよ!翡翠!」 「ゆう兄には、関係ないだろ。ほっといてよ」 警察に捕捉された彼を侑は必死に解いたてる。 何故あの優しかった翡翠が? 何故あんなにも人を助け周りからも頼りにされていた翡翠が? そんなことばかり考えてしまう。 今目の前にいる男はそもそも俺が知っている翡翠なのか… 最早それすらもわからない。 「絶対っ…ぜったい…罪を償って戻ってこいよ!ずっと待ってるから」 翡翠は侑に背を向け立ち去る。 侑が発した言葉が彼に伝わったのかも わからない。 その時見えたのは彼の哀しみに満ちた 寂しい背中だけを今でも覚えている。 車の閉まる音、パトカーのサイレン その2つが侑の前から聞こえなくなるまで 侑は彼がさった後をずっと見つめていた。

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