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第7話

佐野がヤクザらしき奴らに絡まれてしまった 親子を助ける為振り向き、間に入ろうとした瞬間だった。 「まずは地面に手ついて頭下げるのが先だろうがよ!」 男は母親の頭を掴み地面に無理矢理あたまをつけさせようとしていた。 それを見た佐野は急いで飛び出し男の元へ行く。 なんてったって、女性にあんなことができるんだよ。下手したら中国のマフィアに潜入で居た時よりヤバい奴らじゃないのか!? 「おい、やめ…「お前何やってんだよ!!」 佐野は男の手を掴み間一髪のところで 動作が停止した。 停止はしたのだが… 誰かの声にかぶせた挙句、俺しか手は掴んでいないはずなのに、男の腕を見るともう1つその男を止める手が視界に入る。 誰だ?俺以外にもまともなやつがいたのか… とりあえず、こいつをどうにかしないと… そう思った瞬間、聞き覚えのある声が耳に入ってきたのだ。 「竜、カタギに…しかも女に手をあげてんじゃねぇよ」 「す、すいません…」 「ああ、あとあんたも止めてくれたのはありがたいが、無闇に手出すと怪我するぞ」 この声… いやそんなまさかっ… 佐野は聞き覚えのある声に 上を向き声の主の方へ顔を向ける。 「ひ…すい?」 それは10年前警察に捕まってから 会うことのなかった顔がそこにはあったのだ。

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