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波乱万丈なんて望んでない_14

「そこ腰掛けてください」 と指を差されたのは湯船の縁。 「冗談じゃない。絶対嫌だね」 「初めてじゃないんですから、そんなに恥ずかしがらなくても良いじゃないですか」 「そういう問題じゃねぇよ!」 食い気味に詰め寄った身体は、腰に回された手によって簡単に湯船から持ち上げられ、降ろされたのは指定された場所。 「……頼むから簡単に持ち上げんな。傷付くだろ」 「え?ああ、もしかして気にしてました?先輩軽いから、つい」 「軽くねぇよ!お前が馬鹿力なんだよ!」 はいはいと空返事をしながら、俺の足を割り開くと身体を捩じ込むように入れられ、後輩の眼下には無防備な愚息が映っていることだろう。 「そこそこ立派ですよね」 「まじまじと見んじゃねぇよ」 隠そうと伸ばした俺の手よりも、蓮沼の指先が先端を撫でる方が早かった。 「誉めたんですよ。男としては名誉なことでしょう?」 「あ……馬鹿、やめ……」 普段冷たい蓮沼の手が今日は温かい。 「舐めますね。洸さんの精液飲ませてください」 爽やかな顔して言うことじゃねぇだろ! そんな突っ込みを言葉に出来なかったのは、愚息に近付く舌先を目で追いかけてしまったからだ。 だめだ……見たら余計に……。 意識してしまうと分かっているのに、目が離せない。 舌先と先端の割れ目が触れ合って、見上げてくる瞳は厭らしく笑った。 「あ…………」 見せ付けるように押し当ててくる舌先は、尿道に入ってしまうのではないかと思うぐらい強引だ。 「あっ……や、……だめ……」 無駄な抵抗だと知りながらも蓮沼の頭に手を掛けて、押し退けようと試みる。 分かってる。 力なんて殆ど入ってない。 ピチャッと響く水音は揺れる湯のものか、それとも…………。 「だめ、そんな……入る、だろ……っぁ……」 嫌だと首を振るのに意地の悪い後輩は先端を指先で潰し、割れ目を開くと更に舌を押し当てた。 「あ……ぁ…………っ!」

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