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波乱万丈なんて望んでない_16

さて、と蓮沼は立ち上がり手を差し出す。 「逆上せる前に上がりましょうか?」 そう平然と言う蓮沼だが、正直差し出された手より目の前で雄々しく勃起している蓮沼の愚息に目がいく。 これは……男からしても立派な…………もはや凶器。 「それ、辛くないのか?」 「まあ。でも犯さないって言いましたからね。我慢してるんです。あまり煽らないでください」 困ったように下げた眉尻を見上げると、何だが居心地が悪い。 なかなか手を取らない俺に焦れたのか、湯の中から俺の手を掬い上げていく。 「上がりましょう」 「〜〜っま、待てよ」 引っ張られた手を逆に引っ張り返して、蓮沼の身体をもう一度湯に沈めた。 「危ないじゃないですか。何なんです、一体?」 「…………俺もやってやる」 あ、くそ…………声震えた。 「え、無理しなくていいですよ」 「無理じゃねーよ。タチでもネコでもフェ、フェラぐらいするだろ…………」 憎たらしい後輩が吐いた言葉をまんま返してやれば、本人は目を丸くして瞬きを数回。 「うーん、でも洸さん下手でしたからねぇ……。僕のこと射精させられるかな?」 「なっ……馬鹿にすんな!俺だって本気を出せばお前なんて余裕で……」 「ふーん、そうですか。じゃあお願いしようかな」 含み笑いを見せた後輩は湯船の縁に腰掛けて、恥ずかしげもなく股を開いた。 ここまで堂々とされると何かムカつくな……。 「どうしました?」 言った手前、後には引けない。 グッと抑えて、開かれた足の間に身体を滑り込ませた。 聳え立つ昂りを間近で見ると更に迫力が増すし、手で握り込めばその太さが際立って分かる。 無意識に唾を飲み込んだ。 頭上からはクスクスと笑い声が落ちてくる。 「ふふ、美味しそうですか?」 「そ、そういう言い方やめろ……」 「はいはい。恥ずかしがり屋ですよね」 伸びてきた手が髪を撫でた。 「存分に可愛がってくださいね」

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