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2.あれからあの人達は

   俺の信者だとか言われている人達は色んな対処がなされたらしい。  モブ山先輩がメンバーリストを入手していたので取りこぼしは無いそうだ。  ちなみにモブ山先輩とも友達になった。なんと三年の先輩らしいが(白伊先輩の態度から一年生か二年生だと思っていた)もうモブ山で良いと言われているのでそのままモブ山先輩と呼んでいる。  俺が知らない間にずいぶんとお世話になったようなのでいつかお礼がしたいものだ。  さて、俺に嫌がらせをしていた人達だが、まず俺と同じクラスだった人は全員違うクラスへと変わった。  冤罪を偽装した罪として今は停学になっているが、謹慎が解かれた後も俺に近づくことは絶対に無いらしい。  そして今後は部活やクラブなどの集まりに参加する事も出来ないそうだ。集まるとまた何か良からぬ事をするかもしれないからって理由である。  反省文ともう二度と木戸ルイに関わりませんとの誓約書を書かされ先生を介して謝罪された。  最後に兎月生徒会長だ。  彼は退学にはならなかった。野放しにするより目の届く範囲に置いて監視しておく方が安全だろうと言う理由で先生が決めた。  生徒会長もまだ続けている。これは俺が頼んだ事だ。  あれほど皆から信頼されていた兎月生徒会長が突然辞めたらきっと事情を詮索する人が出てくるだろう。  そうなると俺がされた事もバレて周りに広がるかもしれないし、兎月生徒会長のファンから逆恨みされるのも怖い。  何より、俺は兎月生徒会長を尊敬していた。  あの一件はショックだったが、尊敬していた人が俺なんかのせいで皆から強姦魔みたいな目でみられるのが嫌だったんだ。  周りからは甘いと言われたけれど、ひとまずは俺に今後近づかないって事だけでおさめてもらった。 「ほんっとお前は……お人好しのバカだな……」 「んっやぁっ! うんっ、んっあぅっ……」  ベッド上で俺をゆさゆさと揺さぶりなが、俺が下した判断を男が呆れたように笑った。  ここは俺の私室。日も暮れた薄暗い部屋で白伊ナイト先輩が俺をあぐらを組んだ足の上に乗せて下から突き上げる。  動きに合わせて甘ったるい声が出てしまうが今更止める術もなく、必死に先輩にしがみついてされるがままだ。 「んっ、そこっ、き、気持ちいぃっもっと……ひぅっ!」 「くっそ……煽んなっつのっ!」  先輩の息を飲む音が聞こえたかと思ったらベッドへ押し倒されると同時に腰を強く打ち付けられ甲高い声が上がってしまう。 「あっあっ!! や、激しっゔぁっ!」 「はっ、これ好きだろお前っ、めちゃくちゃ締め付けてくんぞっ……」  激しい腰使いと荒い息、そして俺を見つめる喰らいつかんほどの熱い視線に翻弄されて頭がクラクラしてくる。  激しく動かされる腰に足を絡めれば先輩も俺を抱きしめてくれて「可愛い事すんなよ」と耳元で笑った。  先輩とこう言う行為をするのは何度目だろうか。  週末になると俺の部屋に先輩が訪れて一緒にご飯を食べながらDVDを観たり勉強をしたりする。そして、その間も色々と体を触られていて、いつの間にか深く交わっているのだ。  キスから始まり、ズボンやTシャツの隙間から手を入れられ、くすぐったくて身をよじっている間にベッドを押し倒され全身を舐められている。  つまり俺と先輩はそう言う行為をする関係である。  だからつまり、セフレってやつなんだ。  

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