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V.S 18

 はじける水風船みたいに爆発し、破裂したヘリからこぼれ落ちて来たのは、真っ白な煙。  ヘリの破片と共に落ちてくるのは、バラバラに崩れていくヘリにまきついていた触手だった。  空へ伸びた姿のまま、固まり、崩れ落ちていく。  ヘリに満載していたのは、液体窒素だった。  -190℃近い温度のものが気体に変わりながら降ってくる。  全てを、凍らせながら。  そして、高濃度の窒素は一呼吸で生物を死に至らせる。  全てを凍らせられなくても、殺すことはできる。  触手の化け物も、所詮、生き物でしかない。  僕とは違う。  真っ白な煙に、触手も僕も覆われた。  僕の意識はさすがにとぎれた。  触手の化け物も僕も凍りついた。  

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