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全開になったパジャマの隙間から腹部を指で突っつかれる。
「渉太はそのままで充分だよ。この、ぷにぷにのお腹とか可愛い」
慈しむように触られているとは言えども、律仁さんの体型と比べてだらしない自分の身体に、こうなるなら日頃から鍛えて置けばよかったと後悔させるくらいだった。
「恥ずかしいのでやめてくださいっ……」
「やめていいの?これからもっと恥ずかしいことするんでしょ?」
突っつく指を掴むがそれを上回るくらいの言葉で律仁さんに煽られる。
正直にやめて欲しくない……。
素直になれず、渉太が言い返せずにいると、律仁さんは同意と捉えたのかキスを再開させてきた。ひとつひとつ反応を確かめるように律仁の手が俺の身体を腹部から脇腹、肩へと撫でてくると、パジャマの上着を脱がされる。
「んっ」
舌を絡ませてくる律仁さんに渉太も必死に舌を出したり引いたりして応える。蕩けるような熱い口づけに息が上がりそうになっていた。
律仁さんが自分に触れる手が熱い。
背中に腕を回され、密着する人肌の温かさが気持ち良さを加速させる。
撫でられる手に意識をしながらもキスに夢中になっていると胸の辺りの突起を摘まれ声が出てしまう。
「あっ……んっんっ」
自分から出てるなんて信じられないくらいの甘い声に驚いてキスを中断して身体を逸らすが、律仁さんはそんな渉太の背中を抱き寄せてきては突起を指で優しく撫でてくる。
何とも言えないゾワゾワっとしたものが競り上がってきて下半身が熱くなってきては落ち着かない。渉太は声を出さないように両手で口を塞ぐが、律仁さんが反応を楽しむかのように俺の顔をじっと見つめて来る。
「り、律仁さんっ……いやっ…そ、……そこは変な声出ちゃう…からっ」
「聞かせて。俺は渉太のそういう声沢山聞きたい」
「で、でも、俺変になったら…律仁さん引いちゃうから……」
「引かないよ。そんな渉太ごと愛したいから、俺に委ねてくれる?」
俺を見据えて甘えるように強請ってくる律仁さんは狡くて、頷かざる負えない。
こんな自分を見て律仁さんは引くんじゃないかって怖さがないといえば嘘になる。
だけど、自分ももっと律仁さんのこと知りたい、愛し合いたいと思ったから……。
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