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触れ合う肌。 愛しい人の顔。 「優しくしてください……」 渉太は少しだけ声を震わせながら、隠しきれていない僅かな怯えを見せていることに律仁さんは気づいているのか、優しく微笑んできた。 「もちろん」 首筋にキスを落とされ、そのキスが徐々に肩、鎖骨へと下がっていくと、渉太の胸の突起に吸い付いついてきた。渉太は咄嗟に瞼を強く瞑っては舌で転がされているのを感じる。律仁さんの舌で刺激を与えられてるソレは、みるみるうちに色づいて膨れ上がっていく。 時折、糸を引かせながら夢中で舐められては片方を手で弄ばれる。視覚でも感覚でも刺激を与えられて、渉太を一層官能的な気持ちにした。 「あっ……あっ……あっ」 全神経がソコから通っているのかと思うほど、身体が痺れては膝の上に座っているのがやっとで必死に律仁さんにしがみつく。 布団を剥がされ、身体が左に傾いたと思えば、ベッドの上に倒されて律仁さんが跨ってきた。 「はぁっはぁ……り…つ…ひと…さん…」 「渉太……」 高揚と熱で息が上がる。 全身の愛撫を続けられながらもパジャマのズボンを脱がされ、律仁さん自身もズボンを脱ぎとるとお互いに下着一枚になる。下着越しからも分かるくらい渉太の昂りは早く触れてほしいと強請るように下着を濡らして主張していた。 指先でソコをなぞられて身体がビクンと跳ねる。慈愛した目に見つめられながら、下着を下ろされて、律仁さんの前で顕になる自分の昂り。反動で勢いよく揺らして先端を濡らしては、触れた律仁さんの指を伝って糸を引く。自分のその様を見て渉太は首を大きく振って下げられた下着を上げようと手にかけた。 触れてほしいけど、触れてほしくない。 気持ちいいけど、これ以上はやめて欲しい……。律仁さんの手を俺の欲で汚したくない……。 「いっ、やっ……律仁さんっ」 『優しくしてください』なんて強請った癖にここに来て渉太は泣きそうになっていた。 拒絶しているわけじゃないのに、知らない自分を知るのが、律仁さんに見られるのが怖い。そんな律仁さんは渉太の涙で潤んだ目頭にキスをしては、頭を撫でてきた。

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