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大晦日の特番と律仁さん⑪ ※※

これ以上此処に留まっていたら渉太の理性も限界に達しそうだったので、大人しく頷く。 裸を見られる恥ずかしさより、汚れた身体のまま律仁さんに抱かれるのだけは避けたい·····。 「わかりました·····。だけどまだ二回目だから手加減してください」 「もちろん、あんまり無理はさせないから」 律仁さんのくれる愛に自分も応えたい·····。 あの甘く溶けるようなキスをして愛を確かめ合いたい。  律仁さんの優しい手と低くて色気のあるその声に愛でられたい。 渉太は律仁さんに先導されるままに、脱衣所の扉を開けて中へと入る。 洗面台の大きな鏡に映る自分の姿に恥ずかしさを覚えていると、律仁さんに腰を抱かれて最初のキスをされた。 優しく甘噛みされる唇が心地よくて、もっと欲しくなる。渉太も背中に両腕を回して、それに応えるに律仁さんの上唇を啄んでお返しすると、舌を絡ませ合った。 律仁さんの熱帯びた色っぽい視線に心臓がドキドキする。キスは何度もしてきたし、触れ合うだけなら数回してきたが、本番行為自体はまだ二回目。今日はきっと律仁さんと最後までする日なのだろうと家に来る時からなんとなく感じていた。恐怖心の波は超えたとはいえ、今からするってなるとやはり緊張する。 その緊張が伝わっていたのか、唇を離されると笑顔で「リラックスして」と両肩を摩られた。律仁さんは目の前でロンTを脱ぎ、スラックスを脱ぐと脱衣ラックに放り投げた。   相変わらず、目を覆いたくなるほどの美しい身体に目のやり場が困る。 下着一枚でも絵になるというか·····。 律仁さんはどんな姿でも反則級にカッコいい·····。それに、彼も彼でこの状況に興奮しているのか、下着の中心部が不自然に起立したモノを見つけてしまい思わず目を伏せた。 「渉太。今、俺の股間見てたでしょ?」 「みみみ、見てないです」 初めての時も意図もせず触れてしまったといい、まるで自分が律仁さんのモノに興味津々で欲しがっているみたいで恥ずかしい。

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