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大晦日の特番と律仁さん㉑※※
口腔内で先端をひと撫でされて背中がゾクリとする。
「律仁さんっ……やだっ」
「いやらっていいながら、しょーらくん喜んれ、くれてるけど?」
俺のを咥えながら、アイスキャンディでも舐めるように裏筋を舐められる。当然、そんなことをされて萎えるわけもなく、既に腹部に平行になる程反り勃ち、赤く熟れていた。時折頭を揺らしながら中の粘膜によって刺激が与えられる。直ぐにでも止めさせたいのに、手に力が入らない。
その光景が渉太の目には刺激的すぎて、洋服の裾で律仁さんの頭をかぶせる。
「しょーら。これはこれで、この景色すごいエロいんらけど」
服の下から声がして、渉太は慌てて裾を被せるのをやめた。
「だって……り、律仁さんが俺の咥えてるなんて目に毒すぎて……だけど律仁さん止めてくれないからっ」
「それ、俺には煽りにしか聞こえないんだけど?渉太って煽り上手だよね?」
ぶんぶん顔を振って否定したが、律仁さんが悪戯な笑みを浮かべながら上体を起こすと俺の足をエビ折りになるように持ち上げてきた。下半身が持ち上がる体勢になり、視線の先には俺の下半身とその股の間から律仁さんが顔を覗かせている。
「うっ、」
羞恥を覚える前に、律仁さんの指が窄まりの中へと入っていった。先程慣らしていたとはいえ、唐突な異物感で思わず眉間に皺が寄り、鈍い声が出てしまう。
「ごめん、痛かった?」
「ううん……痛く……ひゃ」
再びの異物感に驚いただけで、痛くないこと返答しようとしたところで、律仁さんが下半身に顔を寄せてくると、入り口に何か柔らかい感触を覚えた。それが口淫されている感触だと気づくと渉太は慌てて足をじたばたさせたが、脚は律仁さんの肩に乗っかり、がっちりホールドさせられている。
「ダメダメダメ。そ、そ、そこはっ。ききき、汚いじゃないですかっ」
「さっき綺麗にしたから大丈夫。ちゃんと、慣らさなきゃね?」
律仁さんにそう問われて渉太は頷くことしかできなかった。彼を受け入れる為に此処まできたのだから、やめるわけにいかない。
後孔に生ぬるい感触を覚える度に入り口がヒクヒクと伸縮しているのが分かる。恥ずかしいけど、気持ちよくて甘い息を漏らしながら渉太は両手で顔を覆う。終わりの見えない気持ちよさに溜息のような喘ぎを繰り返していると、舌先が指に変わり「三本入るようになった」と微笑んできた律仁さんにキュンとした。
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