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大晦日の特番と律仁さん⑳※※

「もう手遅れだよ。渉太の彼シャツが見たくて渡したら、それ以上に煽ってくるんだもん。俺のいないところで俺の匂い嗅いでたの?そんなによかった?」 渉太は顔を桃色に染めながら、見据えられた視線に狼狽える。恥ずかしさでとてもじゃないが仰向けになって視線を合わせることが出来なかった。 「別にそういうつもりじゃなくて……つっ‼」 両手で顔を隠して、否定をしてみると臀部の窪みを布越しにつつかれてしまい、思わず声にならない声が出てくる。 「嘘ついたら、やっぱり渉太には頑張ってもらわないといけなくなるけど?」 含み笑みを浮かべながら明確に窪みの入り口をなぞってくると、奥深くへと指を進めてくる。渉太はそんな意地悪な律仁さんに根負けして首を左右に振ると「·····良かったです」と小さく呟いた。 「素直でよろしい」  髪の毛を撫でられ、首を竦めていると、こめかみにキスを落とされて左肩を布団に縫い留められた。正面にある律仁さんの顔。彼も高揚しているのか、頬を仄かに染めて俺を熱の籠った瞳で見つめてくる。 「そんな、俺の事大好きな渉太に……。今から俺の匂いでいっぱいにしてあげる」  頭がくらくらするくらいの甘い言葉に鼓動を早めながらも、「してください…」と返すと俺の言葉が合図になったのか、律仁さんが前腕で自身の身体を支え、顔を近づけてくると唇を重ねてきた。 「んっ……ん」  キスをしながら、左腿を撫でられ、下着のボクサーショーツに手を掛けてくると撫でるように下ろされる。渉太も脚を軽く上げて律仁さんの手に手伝ってあげると、下着は引き抜かれ、露わになった中心を握られた。 「うっ……」  唇を重ねたことで緩く反応を示していたソコが律仁さんに握られたことによって少し熱をもつ。 「無理って言いながら、ちゃんと反応してくれてるじゃん。お風呂で二回もイッたのに……」 「そ、それは律仁さんとのキスが気持ちいからで……」  何回しても飽きないくらい、律仁さんとの口付けは溶けそうになる。そんな好きな人とのキスで反応しないわけがなくて……。 「じゃあ、こっちにもキスしてあげる」  竿を握ったまま律仁さんの身体が俺の腰のあたりまで下がってくると、先端に唇を寄せて軽く触れた。 「ちょっ……何してるんですかっ」  思わぬ出来事に身体を起こして律仁さんを見遣ると、楽しそうに口元を綻ばせている。 「何って、上だけじゃなくて下の渉太くんにもキスしてあげないとぐずっちゃうでしょ?」 「ぐぐぐぐ、ぐずりませんっ‼」 リップ音をさせながら、何度も先っぽに寄せてくる唇がやけに艶っぽい。視覚でも感覚でもおかしくなりそうだったが、あくまでも憧れの存在に……好きな人に自分のモノを咥えさせるなんて後ろめたさを感じる。 「変なことはやめっ……あっ……」  渉太は頭を軽く掴んで引き剥がそうと抵抗したところでパクリと亀頭が律仁さんの口腔内へと飲みこまれてしまった。

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