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第1話 初恋

教室の端で殴られ蹴られてるクラスメイトに目がいった。 陰気なソイツを連中が虐めてたのしんでいるのは知っていたが、興味はなかった。 今日までは。 助ける気なんかなかったけれど、ふと目をやった破かれたシャツから出た白い素肌がなんだかやけにエロかった。 やたらと痩せたわき腹も。 最近ちょっとその気になれなくてご無沙汰だった。 男だったが、まあ、いいか、そう思った。 俺がひと声かければ誰もが言いなりになる。 なぐるのを止めさせた。 そして、ソイツを目の前につれてこさせた。 伸びっぱなしの長い前髪をかきあげてやる かくれていた顔が露になった。 泣き濡れた黒目がちの目が妙にそそった。 自分のモノにすると決めた。 そのまま家に持ち帰り、虐められ続けるのと、抱かれるのとどちらがいいのか選ばせた。 もう虐めで限界だったらしい。 虐めないでくれ、と泣かれた。 「虐めねーよ」 そう囁いて、服を剥ぎ、痩せてるくせに妙にエロいその身体をたっぷり弄って楽しんだ。 脱がせるだけで怯えるのが楽しかった。 やたらと白い身体。 長い手足。 痩せてるのに。 男なのに妙にエロイ。 股間の性器をつかんだら、呆れるくらい怯えるのも、面白かった。 男のモノを弄ってたのしいなんて知らなかった。 しつこく弄ったら、濡れて硬くなって。 エロい顔になるのがたまらなかった。 男を相手にしたことはある。 でも、その時は後ろに挿れただけだった。 なぜか今度はすみずみまで堪能した。 なんにも知らない身体はそのくせ死ぬ程エロかった。 簡単に感じるし、後の穴を指でいじってやったなら、はじめてのくせに前を硬くして、感じて、泣いて、身悶えて。 後ろだけで射精して。 自分がしたわけではないのに、変な達成感があった。 流石に後ろに突っ込んだ時には痛い痛いと泣いたけれど、それでも前を擦ってやったなら、ちゃんとイった。 暖かくてきつくて。 気持ちいい穴を、たっぷり使った。 泣いて痙攣して、感じてて。 女とするより、エロかった。 逃げる腰を押さえつけてするのも。 背中に爪を立てられるのも。 よかった。 あまりにエロいから、つづけて2回はその中に出した。 泣いてゆるしてって言われても止めてやらなかった。 それでも、ちゃんと中のを掻き出してやったし、まあ、掻き出す途中で欲しくなってまた突っ込みもしたが、終わったからって追い出したりはしないで、朝まで一緒に寝てやった。 女達よりは優しくしてやった。 泣いて怖がってて、それがたまらなく可愛くて。 止まらなくなったのは初めてで。 次の日になんども思い出して笑ったりしたのもはじめてだった 確かに奴隷にしたが、他の連中よりは優しくした。 奴隷の中でも、抱くのはソイツだけだったし、女達はこっちから切った。 好きな時に呼び出して、好きなだけ使ったけれど、ちゃんと気持ちよくしたし、乱暴なんかはしなかった。 女を抱くよりやさしく抱いた。殴りもしなかったし、二度と誰にも手をださせなくした。 教室で公園で、トイレで。 泣かせながら抱いたし、人が見ている前で咥えさせもした。 でも、誰にも触らせなかったし、ソイツしか抱かなかった。 気にいってた。 誰もわたすつもりはなかった。 たまにはセックスしないでただ、ずっと抱きしめるだけの夜もあった。 なんでそんなことをしたのかはわからない。 ヤルためだけの奴隷なのに。 陰気なくせに、前髪の下に隠れたその妙にそそる眼差しを誰にもみせたくないとは思った。 怯えや屈辱が快感に消えてしまう瞬間が好きだから、何度も抱き潰したりもした。 連続でイカせるのが好きだった。 だが、卒業したら遠い大学へ行くと知って焦った。 そんなの許せない。 認めないと言った。 離さない、といった。 お前は俺の奴隷だと。 そしたら絶望で暗くなった瞳をむけられて、次の瞬間俺は刺されてた。 「奴隷はいやだ」とソイツは泣いていた。 「すこしは好かれているかとと思ってたのに」と。 「好きじゃないなら逃して欲しかった」と 逃がすわけがない。 死ぬ前に、ソイツを刺しかえした。 離したくなかった。 死ぬなら連れて行きたかった。 「奴隷じゃない、ゴメン」 その言葉は届いただろうか。 自分よりも先に冷たくなっていたから。 「愛してる」 言って初めてそうだったのかと気がついて。 そして抱きしめたままオレは息絶えた End

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