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第2話 調教

捕まえることから始まる。 荒れて暴れて破滅的な、そんな少年を見つけることから始めよう。 女やバイクそんなモノでは癒せない、傷を持っている子がいい。 見つけたら捕まえる。 車に引きずり込んで、つかまえたなら勝手になっとくするだろう。 心当たりはあるはずだから。 捕まえて天井から吊るせばさすがに怯える。 なんなら軽く傷つけてもいい。 ナイフで身体を少し切る。 腹を殴る。 脅かすだけでいい。 まだ子供だ。 姿は見せない。 覆面のまま。 そしてしばらく監禁したまま放置する。 弱らせろ。 それから、助ける。 同じように捕らわれている人間のフリをして。 少年の身代わりになって、血を流してもいい。 そして、少年を別の場所へとつれだすのだ。 命がけのふりをして。 連れ出したあとは、見つからないように、と言い含めたなら少年は大人しく自分から捕らわれになる。 少年のために傷ついた傷口を見れば、愚かしいほど素直になる。 少年にそうしてくれた人はどこにもいなかったから。 薬を盛られたことも知らず、調子を崩した少年を献身的に看病してやれば、ベットに潜り込んでも怒らなくなる 髪をなでて背中を撫でて、子供の頃にあたえられなかったことをしてやる。 ほら、泣いた。 もう十分。 でも、もう少し。 抱き合うだけの夜をすごす。 そして、いつかキスをしても怒らなくなる。長い逃亡生活に、溜まった欲望をこの指で解消してやっても抵抗しなくなる。 男相手に扱かれてるのに、あえいでる。 そんな自分を受け入れなくても、優しいキスをしてやればいい。 抵抗なんて出来ない。 初めて守ってくれた人だから。 それで声を堪えてでもイったならば、こちらのモノ。 2度目は一緒に扱く。 男のモノを自分のモノに擦り付けられても、一緒に扱かれても。 優しいキスだけで、あの暴れ狂った少年は大人しくなる。 「可愛い・・・好きだ」 そう囁いてやれば、その声でイク。 自覚する。 もう、自分に触れてる男を愛しているのだと。 そこからは早い。 でもお姫様のように扱う。 優しく優しく大切にその身体に教えこむ。 後の穴を弄ってイけるようになるまで。 乳首が気持良い場所だと分かるまで。 凶暴な不良少年をゆっくりメスに変えていく。 自分から言うまで。 「挿れてお願い」と。 その頃には自分からしゃぶるようになっている。 何でもしたいとおもうようになっている。 気持ち良く、優しくしかしない、その人に、気持ち良くなって欲しいと心から願うようになっている。 健気すぎるほどに。 自分から自分を差し出す。 差し出すしかないから。 何も持っていないから。 そして、もっと愛して欲しいから。 泣いて強請る彼を宥めて、愛を囁く。 そして、ゆっくり、その穴をおかしていく。 優しくだ。 最初が肝心。 奪われたのではなく、与えたのだと思わせてやる。 そして、誰よりも愛されているのだと想わせてやる。 あまく蕩かす。 でも、ゆるしてはやらない。 丹念に丹念に、良い場所を腫れるくらいまで擦り、指じゃ届かない場所の良さをじっくりおしえこみ、一気に擦られる気持ち良さで、義絶と快楽の狭間を教えてやる。 そうされながら胸を齧られたなら、前から吹き出す気持ち良さ。 腰を送り込まれながらキスされたら、下半身と唇から溶けて離れなくなるような気持になること。 イっても終わりじゃないってことも。 可愛くなる。 もう凶暴な野良犬はいない。 可愛い雌犬ができあがる。 忠実な。 可愛い恋人が出来上がる。 恋人はもともとなにも持ってない。 倫理も何も与えられてない。 与えられたのはこの愛だけ。 だから。 訓練して、教えこみ、もっと危険な獣にする。 命令で何でもするような。 恋人は何でもする。 誰でも命じたように殺し、ひと前だろうが、命令したらしゃぶるし、その脚を水から開く。 そして、いつだってこの腕の中で蕩ける。 可愛い恋人を作り上げた。 この恋人が死んだならあたらしい恋人をまた作らなければならない だが今は。 とても気に入っている END

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