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第248話◇
「――――……んでも……玲央、やっぱりさ……」
「ん?」
「……なめないでね、玲央?……嫌だから」
「何で嫌なんだよ? 気持ち悪い?」
そんな風に言いながら、ちゅ、と頬にキスしてくる。
「……気持ち悪いっていうか……だって……」
舐められた時の事を思い出したら、恥ずかしくて、涙が滲んできた。
オレを見つめてた玲央は、涙を見て、目の前で、思い切り苦笑い。
「んー……まあ今日はもうしないから、安心して」
「今日は、って……」
「まーまー。それはまた今度話そ」
ぐい、と脚を更に割られて。
玲央自身が、後ろにあてがわれる。
「今は――――……もう、入れたくて、たまんないから」
「……っ」
急に色っぽくなる、玲央に。
ドキンと心臓がまた音を立てた。
舌と指で、解されたそこを、玲央のが押し開いて、中に、進んでくる。
「……っ……れ、お」
ぎゅ、と、その背にしがみつく。
「……っんっ……んん、う……っ」
「力抜いて、優月……」
「ん……っ」
ちゅ、と首筋にキスされて、そっちに気を取られた隙に。
「……あ、っ……あ、あっ」
ぐぐ、と力が入って、奥まで、玲央が、入った感覚。
「――――……全部お前ん中入ったの、分かる?」
「……うん……わ、かる」
はぁ、と、息をついて頷いたら。ぼろ、と涙がこぼれた。
「優月?……痛いか?」
腰を引こうとする玲央に、更に強く抱き付いて、止めた。
「……っちがう――――……あの……」
「ん……?」
「……大好き……玲央」
「――――……」
「……オレの中……入ってくれて――――……嬉しい……」
もうなんか、玲央が、愛おしくて。
ぎゅう、としがみついて、その頬にキスした。
「……男だし――――……こんなの……ほんとは……無理かも……なのに」
「――――……それ言うなら……オレの方が、受け入れてくれて嬉しい、だろ」
「…………そ、う?」
「……絶対そうだろ」
クス、と笑った玲央が、ちゅと何度も頬や首筋にキスしてくる。
「くす、ぐった……」
「あーもー……お前、可愛い……」
なんか本当に――――……
可愛くて、たまんなそうに、言ってくれるから。
嬉しくなって、潜めてる息の中、ふ、と笑みが零れてしまう。
「……大好き、玲央」
言った唇を、玲央が、深いキスで塞ぐ。
「――――……オレも……お前、好き」
「……っん、ん……っ……あっ――――……」
舌が絡む音が激しく聞こえる位のキスをされて。
腰を押し付けられて、中を慣らすように動かれて、奪われてる舌が引きつりそうになる。
「……ん、ふっ……」
引き出されて、また奥までゆっくり入れられて、揺さぶられる。
感じた事のない類の、感覚。
昨日、時間が無い中繋がった時は、すぐに中断、だったから。
初めて、ちゃんと、玲央としてる、気が、して。
なんだか。ほんとに。
嬉しくて。愛しくて。
力が抜けそうになる腕で、一生懸命、玲央にしがみつく。
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