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第247話◇
「……っ……っあ……?」
朦朧とした状態で、玲央のするがまま俯せにされて、腰を上げさせられた。
「……っ……」
もう何度かされた。
指で、慣らすんだと思って、息を詰めて堪えていると。
「……っ?……え」
指とは違う感覚。熱い、何かが、ぬる、と触れて、中に入ってくる。
「れ、おっ……やめ、てっ……」
舌だと分かった瞬間、羞恥に顔が熱くなって、シーツを固く握り締める。
それから、そんな事させてるのが申し訳なくて。
「や、だ……玲央……っはなして……っ」
逃げたいのに、うまく腰を掴まれてて、動けない。
「……それ、い、や……ぁ……」
濡れないそこを、唾液で濡らしながら、慣らす。
シーツを握り締めて、顔をベッドに押し付けて、息もまともに出来ない。
「ん……っふ…………っ……」
その内、指が入ってきて。ゆっくり広げられる。
しつこく舌もそこを舐めて、解してくる。
中に、玲央が触れると、痺れるみたいに気持ちいい所がある。何度も、そこ、触れられて、感じ始めた前を、玲央の手がまた触れ始めた。
「……んっ… ん、ん……」
……やだ、もう、無理。
そう思うのに、玲央のする事が、全部気持ちよくて、なんだかもう、溶かされていくみたいで。気持ち良いのがどんどん集まってって、怖くて。体にめちゃくちゃ力が入る。
「れお……玲央、やだっ……いや……っ……」
「イっていいよ、優月」
そんな声に、嫌だ、と思うのに。
体はどんどん、昇りつめていく。涙が溢れ落ちていく。
「や……あっ……ん、ひ、ぁ……っ」
びく!と震えた体は、また、達して。
は、と短く熱い息が続く。
くた、とベッドに崩れ落ちて。
力が、入らない。
もう一度仰向けに返される。
「――――……やば。……エロいな……優月……」
やっと顔を上げてくれた玲央は、ぐったりしてるオレを見てそう言った。
「…………っ……なめ、ないで、そんなとこ……」
声を出したら、知らず、しゃくりあげてしまう。
オレ、また泣いてるし。
玲央は、手早くゴムを付けて、オレの脚を割り、体を重ねてくる。
「ごめん。今日家帰るつもりだったから、ローション無いからさ」
「…………っでも……なめるとこじゃ……」
涙目で玲央を見上げると。
玲央は、くす、と笑った。
「なめるとこだろ」
「………っ」
違う、なめるとこじゃないもん。
まして……なんならオレ、玲央にされるのが、一番、ありえないもん、玲央に、そんなとこ……。
声にできなくて、玲央をじっと見ていると。
「……今からオレが入れるんだし。可愛がっておかないと」
「……っでも、汚いし……」
「汚いとかねえし。オレがしたくてしてるんだから、いいんだよ」
ちゅ、と頬にキスされる。
「まあ。 お前が、キスされるの嫌かもしんねえけど」
そんな風に言って笑う玲央に。
「――――……っ」
ちゅと、自分から唇を重ねて。舌を、玲央の舌に触れさせた。
すると、すぐに深く絡んできて。
しばらくキスした後。そっとキスが離れる。
「……っ玲央がしてくれてるのに……オレが嫌がるの、へん、て……前も言った……」
「――――……ああ。言ってたな……」
玲央が、ふ、と笑う。
「ほんと、優月面白ぇな……」
頬にキスされて、クスクス笑われて。
なんかその、優しい笑い方に胸がきゅ、となって。
「……玲央」
大好き、玲央。
むぎゅ、と、抱き付くと、耳元でまた笑う気配。
吐息みたいな笑った感じすら、愛しいって。何でなんだろう。
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