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第573話◇
お知らせ🌸曜日間違えの書き直し+番外編アップしなおし、昨日で終わりました! 今日からまた新しく書いていきます。土日に作曲が入ったからながーくなって、2か月位かかったような(笑) また学校から。話続きます♡
これまで、2回書いてたお知らせ箇所は、後で消しておきます。
ここも、少ししたら消します♡
◇ ◇ ◇ ◇
皆と色々話しながらふと時計を見ると、中休みももうすぐ終わる。
気づいた皆も、それぞれ準備を始める。
「オレら教室遠いからもう行くわーじゃあなー」
「うん。じゃあねー」
教室の遠い順に、動き出すことが多い。
段々居なくなっていく周りを見ながら、お茶を飲み終える。
「オレもそろそろ行こうかなー」
言いながら、立ち上がる。周りを見て、次の授業一緒の人は居ないなーと思っていたら、玲央がオレの方を振り返って、あ、と視線が合うと、おいで、と手を振られた。
頷いて見せて、トレーと共に、じゃあねーと言って、皆から離れた。
「よ、優月」
颯也も居て、そう言われるので笑顔で頷くと、玲央がオレの腕を引いた。
「五限までだろ?」
「うん」
「正門とこでいい?」
「うん」
「あのさ、じいちゃんがさ」
「ん?」
「いつ来る?て連絡きた。泊まりでもいいよだってさ」
「あ、泊まりで?」
「そう。お前の先生も来るってさ」
「あ、そうなんだ。うん、オレは泊まりでも全然いいよ。楽しそう」
「ん。じゃあ後で決めような」
「うん」
頷くと、玲央とオレの会話を聞いていた皆がニヤニヤ笑う。
「何? 優月、玲央のじいちゃんのとこに行くの?」
「親父じゃなくて? じいちゃん?」
勇紀と甲斐がそう言って笑うと。
「玲央んちは、希生さんが強いからじゃない?」
颯也がそう言って玲央を見てる。
「ああ、そっか。さきに強い方オトすってこと?」
甲斐も笑いながら玲央に言う。
「皆、希生さんのこと、知ってるの?」
オレがそう聞いたら、玲央が苦笑い。
「授業参観とか、よく来るんだよ、じいちゃん」
「玲央と居ると、話しかけられるからさ」
「希生さん、オレらの中で結構有名人だよな?」
勇紀と甲斐がそう言って、皆、クスクス笑ってる。
「ああ……なんか、分かる気がする……」
オレも、なんだか皆が希生さんに話しかけられてる姿、簡単に想像できる気がして、笑ってしまう。
「ていうかさあ? むしろ、優月が希生さんをもう知ってるの? て感じなんだけど」
勇紀がオレを見上げて、そう言ってくる。
「あ、うん。こないだ会ったの。ほんとに、偶然」
そう言うと、玲央がオレを見つめて、ぽんぽん、と背中に触れた。
「優月、もう行こうとしてたろ。説明しとくから、良いよ、行って」
「あ、うん。ありがと。じゃあね」
玲央と皆に手を振って、その場を離れた。
そっか。
……皆、希生さんのこと、知ってるんだ。
なんかそう思うと、なんだかすごく色々繋がってる気がして。
すごくすごく、楽しくなってくる。
玲央の周りの皆と。
オレの周りの皆と。
なんだか、色々広がって。繋がって。絡まって。
大事な人達が、増えていくのって。
幸せなことだなぁ……。
一人で歩いてるのに、自然と顔が、綻んでしまう。
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