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第745話◇

「ごちそうさまでしたーいっぱい食べちゃった」 「大きい皿にご飯だと、結構量食べるかもな」 「うん。おなかいっぱい」  そんな風に言って、お腹をぽんぽんしてる優月に、ふと悪戯したくなって。する、と手をお腹にのせた。  「ん?」と優月がオレを見つめてくる。 「お腹、出てるのか?」 「えっと……み、見ないでね?」 「ちょっと見てみたい」 「それは、いや、かも」  少し考えてから、優月が苦笑い。 「ぽっこりお腹見られたくない……」 「……ぷ」  ぽっこりお腹って、可愛いな。 「じゃあ見ないから、触っていい?」 「え。え、あっ」  優月がとまどってる間に、するりと、服の裾から中に手を入れて、肌に触れる。 「ひゃ」  小さな声を出して、びく、と震えてから硬直している。  ……声も、動きも、超可愛い。 「出てなさそう」 「そ……そう? よかっ」  言いながら振り仰いでくる優月が可愛くて、ついつい、キスでその唇を塞いでしまう。 「ン」  小さく声が漏れて、そのまま、瞳が伏せてくのを見ると。  なんだか、心の中に、愛しいなという気持ちが巻き起こるみたいで。  する、と素肌を撫でて背中に手を這わすと、優月の手が、オレの脇腹辺りの服をきゅっと掴む。 「……んん」  すべすべしてて、なでると、ぴく、と動く。  ちゅ、と舌を絡めて、噛むと、ふ、と声が漏れて、瞳を薄く開けて見つめる。 「……れお……」 「――――……」  甘えてくるみたいに、呼ばれると、ものすごく可愛い。  背中から、手を前に回して、少し上に。 「ぇ」  目が少しおおきく。キスを離さず、深く重ねる。そのまま指を、優月の胸に這わせる。 「……っ」 「――――……」  多分肌を撫でてる時から、ゾクゾクしてる優月の乳首は、触る前から、ぷつ、と固くなってて。指先に触れる。  オレが触ること、分かっていただろうに、びくう!と大きく震えて、キスがほどけた。  ……分かっていたから、かな。 「……っぁ……」  ふる、と震えて、涙目でオレを見上げる。 「……っ」 「……ごめん、優月。まだ我慢、できる?」  オレが胸から手を離して、背中に触れると。  優月は、かぁっと赤くなって、それから、うんうんと、頷いてる。 「なんかこのままだとここで最後までしちまいそう」 「……っ」  さらに真っ赤な優月は、きゅと唇を噛んでる。 「明日もあるし、色々終わらせてからの方がいいよな?」 「……うん」  こくこく。  頷きながらも、オレに、ぎゅ、と抱きついてくる。 「玲央、ちょっとだけ、こうしてて?」 「――――」  そんなのも可愛くて、このままシたい。のだけど。  ……ここですると、シャワー浴びるのも遅くなりそうだし。明日寝不足で行って優月があくびでもしてたら、蒼さんに何言われるか。って感じがするしな。  素肌に触れていた手を抜いて、服の上から優月を抱きしめた。 「早く片付けて、シャワー浴びて、アルバムちょっと見たら、ベッドいこ」 「……うん」  ふふ、と笑いを含んだ声で、優月が笑う。 「アルバムは見るんだね」 「そこは外せない」 「そうなんだね」  クスクス笑いながら、優月は、オレの顔に、すりと額を寄せてくる。 「……胸、触られると」 「ん?」 「……すっごい、びくってしちゃう。びっくりしちゃった」 「――――感じるってこと?」 「……っれおが、いっつも、いっぱい触るから……」  恥ずかしそうにまた顔を赤くして、困った顔をされると。  あーなんかもう。  いますぐめちゃくちゃ抱いて泣かせたいんだけど。  なんだ、これ。煽られてる?  と一瞬思うが、優月がそんなことをするはずもなく。  ……だめだな、これ。  なんだかもうちょっとからかいたくなってきて。   「触る前から、ぷつって立ってたな」 「え??」  大きな瞳がオレを見上げてる。言ったら何て言うかなと思いながら。 「ちく」  言いかけた唇に、どうやら悟ったらしく、優月の手が勢いよく重なってきて、塞がれた。  耳まで真っ赤。  我慢できず、くっ、と笑ってしまうと、優月の涙目とかち合った。 「泣くなよ」  笑いながら、優月の額にキスすると。 「玲央のばか~……」  めちゃくちゃ真っ赤なまま、ふえん、と喚いてる。  かわい。クスクス笑って、きゅ、と抱き締める。 「ごめんごめん。可愛くて」  もうほんと、可愛すぎるんだもんな……。

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