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目が覚めたら、首輪がついてあった件について 目が覚めて・・・ | 狛兔 卯の小説 - BL小説・漫画投稿サイトfujossy[フジョッシー]
目次
目が覚めたら、首輪がついて...
目が覚めて・・・
作者:
狛兔 卯
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目が覚めて・・・
渋谷星斗
(
しぶたにきらと
)
はとても気持ちの良い目覚めを迎えていた。 久しぶりにぐっすり眠れた。 気分爽快な寝起き。 こんな気持ちの良い目覚めを迎えたのはいつぶりだろう?と、まだ眠気が残る頭で考える。 星斗はここ数年、軽い不眠に悩まされていた。 眠りにつこうと、毎晩ベッドで寝転んではみるが、なかなか眠りにつけず、気がつけば体が火照ってたような感覚に陥ってしまう。 それが原因で、睡眠不足が幾度となく続き、仮に眠りにつけたとしても、数時間後には体の火照りに気づき、目を覚ましてしまう。 そんなサイクルの睡眠をもう何か月と繰り返していた。 勿論、毎日の目覚めは最悪で、目を覚ました瞬間から体が重く、気分の沈んだ状態で一日の始まりを迎えていた。 だが、今日は違った。 とにかく、パッと目が覚めた瞬間から、体が軽い、心が軽いと感じる。 今日は何かとても良いことが起きるんじゃないか? そんなアゲアゲ⤴⤴な気分にさせてくれる目覚めだった。 とても居心地の良い目覚めをまだ味わうかのように伸びをしようと思いっきり両腕を伸ばしてみた。 ン・・・? 星斗はいつもの日常とは違う若干の違和感に気づく。 左腕が壁に激突しないのだ。 いつもなら、体の伸びをして、腕を元の位置に戻そうとした瞬間、ガツンっ!と、ベッドを壁際に密着させた配置のせいで、「痛~~っ!」と、必ずぶち当ててしまうのだ。 あれ~~~?? 星斗は両腕をカエルが水面を泳ぐように頭上で何回かぐるぐると回してみた。 やはり、左腕が壁に激突しない。 それよりも、つるつると滑るシーツの感触がとても肌に優しく感じる。 いつもなら、安価の敷パッドが敷いてあって、肌に当たる感触はザラザラなはずだ。 そんな安物のザラザラ感が本来好きなはずだが、高級感漂うこのシーツも悪くない・・・。 「・・・・・」 星斗は慌てて起き上った。 これは俺のベッドじゃない!!
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狛兔 卯
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