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第39話

「お前、この前まで俺に突っ込むのは無理だってベソかいてたくせに」 僕の甘えたがりな態度が、先輩のSっけを刺激したらしい。 「とんだ淫乱なお姫様だな」 意地の悪い言葉を僕の耳元で甘く囁きながら、僕をうつ伏せにした。 膝を立てさせ、腰を上げると、硬く、熱く大きくなったモノを背後から当てがった。 今日、生まれて初めて感じた喜びを思い出して、僕の全身が震えた。 年が明けたら、先輩は卒業する。今までのように毎日は会えなくなるが、新たな関係に進んだ僕たちはきっと上手くやっていける。 「なあ、お前も卒業したら、俺と同じ大学にくる?」 「はい、必ず!」 「よし、俺も頑張るから、お前も部活との両立は大変だろうけどがんばれよ」 「もちろんです!」 「国立大はセンター試験で全教科いるからな。今のうちに苦手は無くしとけよ」 受験真っ只中の先輩らしい助言を、何度も体の奥深くまで突き上げられ、はしたない喘ぎ声を上げながら全身で感じて、意識が朦朧としていく中で聞いていた。 古典の雅やかな、しかし退屈極まりない文章がチラチラする。 人生一筋縄では行かない。 僕は、ゴールの向こうに燦然と輝く先輩というご褒美に向かって、死ぬほど頑張ると誓った。 〈了〉

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