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第38話

窓の外はもう暗くなっていたが、親たちが帰って来るまではまだ少し時間があった。 僕は先輩の胸に頭を乗せて、目の前にある薄ピンク色の乳首を弄っていた。先輩は僕の髪の毛を梳いたり、指に絡ませたりしていたが、急に軽く髪を引っ張ると言った。 「お前のクラスのそいつ、イケメンなのか?」 先輩が誰のことを言っているのか、すぐには思い当たらなかった。 「俺がお前を振ったら、抱いてやるって言った奴だよ」 「ああ、彼ですか?」 「お前のこと、かわいいなんて思うのは俺だけだと思ってたのに、そんなに近くにライバルがいたとはな!」 「ライバルなんかじゃ無いですよ!彼には付き合ってる相手がいるし、僕とは全然違うタイプですよ。僕をかわいいなんて思うのはホントに先輩だけですよ!」 不当な疑いに抗議するように声を上げると、先輩はちょっと拗ねたように口を尖らせ、 「まあいいけど」 と言った。 その唇に覆いかぶさるようにキスをすると、チラッと時計を見た。 「先輩、まだうちの親たちが帰って来るまで、もうちょっとあるから」 「なんだ?さっきあれほどしたのに、またやりたくなったのか?」 僕は先輩の上に跨ると、首に腕を回して顔を覗き込み、頬が火照るのを感じながら頷いた。

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