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第3話 コリジョン
いつもの朝、なぜか目覚めが良い。こんな日は目玉焼きを焼こう。
その時、ボクはキッチンへと向かう。やはり、朝の目玉焼きにピッタリなものを一つ組み合わせようとする。手に取ったグラスにコーヒーが注ぎ込まれた。そうしている内にやけどをするような熱さのフライパンには目玉焼きが出来上がっていた。
「いただきます。」
食事の際に醤油をこぼしてしまう。手を滑らせてしまったのだ。ボクは慌てキッチンに置いていた布巾を手に取る。濡 らした布巾を丁寧 に拭き取る。そして、何事もなかったように絨毯 は元通りに戻っていた。何を隠そう暁峪功臣 は清掃の仕事をかれこれ三年が過ぎようとしていた。
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