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第4話 パケットフィルタリング
「アカンなあ。おもんない」
あの常識 や思い込みがワイをつまらなくさせる。斬新 さや見たことのない世界観が飢 えているのだ。その心の奥の深い所にバレないよう、隠している。誰か握 りつぶして欲しい。
そんなつまらない情報源をいきつけの居酒屋に足を運んでは生の炭酸飲料に、ほんの少しのアルコール成分が入った液体を体内に流し込む。
「やっぱ、最高やな」
「そうですかね。ありがとうございます」
声のする方へ顔を向けると、店員さんの手に持っていたのは小鉢 が目に入る。覗 き込むと5つ入った金平糖 がテーブルに置かれた。
「なんや、またキミか。よう会うなあ」
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