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饗宴
「ジぃーオぉーっ!コイツも追い出せよぉっ!!」
執務を終え、ジオが淹れてくれたお茶を飲もうとしていたら、真っ赤な髪の吸血鬼が現れて絡んできやがった。
やっと休憩なのに・・・邪魔されてたまるかっ!
「ええ?どおして俺を追い出すの?魔王様、俺のが一番キくと思うよ?魔力の質ならジオより上だからね」
蹴り飛ばそうとした脚を掴まれ、玉座に追いやられる。
・・・甦る悪夢。
そうはさせるかと全力で脚を閉じ、やつの手の甲にギリギリと爪を立ててやった。
「私の魔力が貴方に劣るとは心外ですね。そもそも貴方、魔王様から吸血するのをやめろと言ったでしょう。それをしなければ、魔王様が気絶するまで犯す必要はないんですよ」
「だって魔王様の血、甘くて極上なんだ。やめられないね」
「やあーめえーろおおおー!!」
吸うなああー!!
吸血するのをやめろ、と言ったわりに助けようとしないジオを睨みつけ、その怒りを拳に込めてグーパンお見舞いしてやろうとしたが、ぱしっと意図も簡単に阻まれてしまった。
くそ・・・っ、なんで魔王なのに非力なんだ・・・っ!
「まじでこの吸血鬼何とかしろよジオっ!」
「ちょっと、なんでジオは名前で呼んでもらえて俺は吸血鬼呼ばわりなの?俺の事も名前で呼んでよ」
「お前の名前なんか知らないっ!」
俺の言葉に一瞬驚いてから、その表情を黒い笑顔に変える吸血鬼。
は?
なに?
名前知られてないからって怒っちゃってんの?
名乗りもしないでいきなり人様の事を犯しておいて傷ついたとか言うなよ?
「そっか、魔王様はビッチな淫魔だから、相手の名前なんてどーでもいいんだよね?犯して貰えればそれでいいんだもんね?」
「違うっ!ぜんぶちがうっ!!・・・って、ちょ、なにす、ゃ、やめ・・・っ」
膝裏に腕を入れられ、玉座から抱え上げられた。
ほんとに、まじで、何されるかわかんなくて恐いっ。
「ジオ、ここ座れよ」
「何がしたいのかは予想が出来ますが・・・ますます嫌われますよ?」
やれやれ、といった風に玉座に座るジオ。
おいこら、それは俺様のイスだろうが、お前座っていいの?
「ほら、魔王様、大好きなジオの上に座ろうね」
「は?・・・な、なに、やめ、やだっ・・・やぁあああっ!」
ジオの上に落とされ、ずぶん、と奥まで一気に犯された。
いきなりの衝撃につま先までぎゅうっと力が入る。
い、いき、息できない・・・っ。
「はは、美味しい?根元まで飲み込んじゃって、可愛いなあ」
「ひ、あ・・・っ、ゃめ、さわ・・・ないで・・・っ」
ジオのを咥えさせられてキツいのに、更に指をねじ込んで拡げようとしてくる吸血鬼。
さ・・・裂ける・・・っ。
「俺の指まで咥えちゃって、胎内 キュンキュンしてるよ?まだ足りないんでしょ?」
な、なに言ってんのコイツ・・・。
キツいって言ってんじゃん表情でっ!
いいからさっさと指を抜け・・・って、おい、まさか。
「ゃ、や、やめて、むり、むりだからっ!」
「召し上がれ」
「ひぎ・・・っ!ぃあああ゛───っ!!」
ごりごりごり・・・って、ナカ押し拡げられて、意識がトびそうになった。
このまま気絶しちゃえたら楽なのに、吸血鬼が挿抜を始めて現実に引き戻される
前からは吸血鬼に激しく揺さぶられ、後ろからはジオに耳や乳首を弄られ、ただただ気持ちヨクてオカシくなりそう。
結局、俺が泣きながら許しを乞い、赤い吸血鬼の名前がラヴァルだということを覚えさせられ、やっと解放されたのだった。
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