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第23話

「渚、どういうことだてめえ!」  仕事を終え帰宅し、渚に聞こえるように大きな声で言うとリビングからバタバタと音が聞こえる。 「礼央さーん、近所迷惑になっちゃいますよ。そんな大きい声出すと」 「ここオレの部屋。お前に言われる筋合いないし! つーか防音だし!」 「ああ! だから早朝に大きな声であんあん言っても壁ドンされないんですね!」  納得! みたいな表情をする渚に苛立って、脛を蹴った。   「いっった!!」  飛び跳ねて、涙目でうずくまる渚に溜飲が下がる。 「もー、痛いです礼央さん」 「どんくさいから蹴られるんだよ」 「いやいや、礼央さんのスピードから逃れられる猛者なんて居ませんよ」 「そんなことはどうでもいんだよ! なにおまえ、オレんちに寄生してること、みんなに言ってんの?」  渚が「あ〜……」と言いながら目を逸らす。完全にクロだ。 「いやいや、そも礼央さんに言うなって言われてないし、俺も言いふらしてるわけじゃないんで……」 「は? じゃあなんで洸は知ってんだよ」 「いやあ、洸はほら、アフター付き合ってくれたりするんでーー客には俺、礼央さんと寮に住んでるから遅くまでいれないーって言ってるんです……すみません……」 「は? なに? おまえアフター付き合いたくないからってオレを言い訳にしてんの? 最低だな」  理由を聞いたら、余計腹が立ってくる。  おまえがアフター付き合いたくないからオレのせいにされてんの? ふざけんな。  だったら最初から俺アフターしない主義〜と客に言っておけばいいのに。

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