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第六章・7

「嫌がっては、いなかったはずだ」  スキンやティッシュを散らかしたまま、要人は思いを巡らせた。  嫌だったら、胸を弄り始めたその時に、すぐ身体を離すはず。 「あ、ヤバいヤバい」  乳首を苛めた時の、切ない優希の声がリフレインしてきた。 『ん、んんッ。要人ぉ……ッ!』  再び、性欲が湧いてくる。  身体の中心が、充血してくる。 「ごめん、優希。もう一回だけ」  ペニスを擦りながら、要人は優希を想った。  頭の中は、もう彼でいっぱい。  何とかして、優希と結ばれたい。 「あ、はぁあぁ。優希、優希ぃ……ッ!」  身体のヤバさを感じながら、精神のヤバさも感じていた。  これ以上耐え忍んでいたら、いつか無理やり押し倒しそう。  それだけは、避けたい。  彼を大切に愛すると、誓ったんだから。  自然に結ばれるのを待つ、と決めたんだから。  下半身が張って来た。  ペニスが筋を走らせ、ぱんぱんに膨れている。 「あぁ! 優希ぃい!」  勢いよく射精しながら、要人はある決心を固めていた。

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