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理由なんかなんでもいいのよ

「あーっもう課題全っ然終わんねぇ!」 「なに? 明日の二限のやつ?」 「そうですー……この問題全部解かなきゃいけないんですけどー……」 「あーそれか。俺去年とったわ、同じ課題やったことある」 「本当ですか! 教えてください!」 「貸して」 「はい! あの、ここまでは友達に見せてもらったんで多分合ってると思うんですけど、ここからが」 「……ん? ここ?」 「そ、そうです……ここからがわかんなくて……」 「あー確かここはねぇ」 「ちょちょちょちょっと待ってもらっていいですか」 「うん? なに?」 「なんで今キスしたんですか?」 「え? だめ?」 「だ、だめっていうか……」 「……だからなんでまたするんですか」 「可愛いから」 「……高岡さんって結構キス魔ですよね……いきなり、どこででもしてくるし……」 「なんだろね、可愛いなあって思うとしちゃうんだよね」 「でもだからって外とかは本当やめてください……たまに学校でもしたくなってる時あるでしょ」 「うん、なんで分かんの?」 「顔見たら大体何考えてるか分かりますもん」 「じゃあ俺がいま考えてること分かる?」 「分かりません。それでこの問題のことなんですけど」 「ねー問題いいからさー、俺が今何考えてるか当ててよー」 「いや問題いいからってよくないです、明日提出なんで早くやらないと」 「あー答え全部覚えてるから後でやってあげるね」 「いや絶対嘘じゃないですか」 「大丈夫まじで分かるから」 「ぜってー嘘だよ」 「まあ……覚えてるって言ったら大袈裟だけどざっと目通した感じで大体分かるから大丈夫」 「本当ですかー? 不安なんですけど」 「そんでさ」 「なんですか」 「今俺が何考えてるか当てて」 「……いやだ。」 「なんで?」 「……なんか嫌な予感がするから」 「ブブー時間切れー」 「そっすか」 「正解は『舐めたいなあ』でしたー」 「あーそっすかそれは分かんなかったな残念だなー。……さて俺はちょっとコンビニに煙草買いに……」 「俺も買いたいから後で一緒に行こうね」 「……放してください」 「舐めるだけだから」 「だって高岡さんそう言って絶対やめないもん……」 「あは、今の顔まじかわいい。もっかいやって」 「……うるせぇよ死ねはなせ」 「んーかわいいねぇ」 「…………っ、まじで放してっ……」 「伊勢ちゃんがかわいいからいけないんだよー」 「あっ、ちょっ」

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