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序章
「おう、お前が蓮人 か!へぇ~マジでイケメンだ。こんな『弟』が出来て嬉しいぜ。俺は春樹 。よろしくな!」
出会った瞬間。
全身に、電流が走った。
黒目がちで円 らな瞳に、陶器 を彷彿 させる白い肌。
笑うと目尻が少し垂れ、人懐こい印象を与える。
唇は鮮やかな朱色で、無邪気な顔立ちとは相反して艶 っぽい。
年上だけれど、何て愛らしい人なんだろう。
今まで経験したことのない感情に襲われ、息を呑んだ。
そして強く、心に決める。
「僕は絶対、この人をお嫁さんにする!」と。
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