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第12話(R18)
「今日は随分、ヘタレなこと、言っていますね? 良いですよ。ゴムのつけ方も私の感じるところも君が教えてくれた」
そう言うと、沓名は伊福からコンドームを受け取る。
そして、伊福の陰茎を軽く刺激し、コンドームを破ったり、陰毛を巻き込んだりしないように手早くつける。
伊福はサイドテーブルに手を伸ばし、ローションのボトルを手にとる。ローションのボトルの蓋を開けると、馴染ませて、コンドームをつけ終えた沓名の直腸に塗り込んでいく。
「あぁ、ンぅ……」
沓名の前立腺をいきなり突かないように。伊福は意地悪く、前立腺周辺を弱く掠めたり、強く押し潰したりする。
「ここ? それとも、こっちかな?」
「アぁ、あっ……さっき、の! さっ、きのとこ……ろ……!」
焦らすように指で刺激されると、沓名は息も絶え絶えに伊福に自身の快楽を感じ、弱いところを教える。
「もぅ、いぁ……はあっ、は、やく、きみの、で……」
伊福の指で沓名の前立腺を押しても、沓名は達することはできるが、伊福の陰茎で押し潰すのと比べると、余程、ピンポイントで押さないと中途半端にしか達せない。
沓名は美しい顔に欲情を浮かべて、伊福に縋るように強請る。
「ユキさんは可愛いね、僕には勿体ないくらいだ」
伊福は沓名の前立腺を目指して、陰茎を押し入れる。伊福ももう焦らすつもりはなかったが、一気に腸内に入れてしまうと、沓名を傷つけてしまう。
「ユキさん、好き。好きだよ……ずっと、ずっとっ!」
あの時は言えなかった、甘い言葉を伊福は言うと、沓名の前立腺まで押し進めて、腰を打ちつけていく。
「ハぁ……なおき、くん。わたし、もきみがすきっ! すき、です!」
沓名も伊福に応えると、続け様に押された前立腺で達する。
伊福も腸骨が揺れ、沓名が果てたのを感じると、コンドーム越しに沓名の腸内で精液を出した。
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