185 / 206
第184話 ツンデレではない
「「「ご馳走様でした!!!」」」
完食。この量を完食する俺らの胃袋が凄い。結局ホロケウさんは喜助をはじめとした頭脳陣達と話をすることになり、俺たちは自由の身。フカフカのベットがある1人部屋を全員に用意してくれて、風呂入ってゆっくり休むだけ……な訳はない。
「そろそろいいよな、オレ頑張ったぜ? セックスしよう……」
「ムードゼロかよ。まあその、いいよ。お疲れ様、頑張ったな」
やっぱり盛ってやがる。ガラ空きの太ももを撫でられている……変態、それだけでだけでいやらしい気分になる俺も大概だけど。まあ今日1日はそれを餌に頑張ってもらったようなところあるし無下にはできない。……それにしたいかしたくないかと聞かれたらしたい。手に刻まれる50を忌々しく思いつつも、先ずはそっと肩に手を添えてやった。
「おい先ずは風呂入ってからだ。特にお前は荷台動かしまくって汗かいたろ、臭い」
「面倒いからやった後に入る。おらお前も服脱げ」
「どんだけ飢えてんだ! 少し前に夕食を済ませたあとだ、みんな起きてるし誰か入ってくるかも……」
「もう鍵かけた、外側からは開かない」
いつも詰めが甘いのにこう言う時だけやたらと準備万端だな。外側から開かないってことは、助けを求める手段を断たれたと言うことだけれど……まあ仁だし変態っぽいことされても痛くはされないだろう。
「そういや晴雄に聞いたけど、ちんこ2本入れられたんだっけ?」
「あ、えっと、せめてお命だけは」
「いいんだよ。ただ激しくなるけどな、忘れるぐらい気持ちよくするから……」
何がいいのかわからない。気持ちよくする、その言葉だけで一瞬身体がぶるりと震えたけれど、恐怖もある。何をされるのだろうと言う期待は不安でもある。
脱がせやすい金魚帯は易々と解かれて、自らの肉体があらわになる。あれ……俺の乳首ってこんなにエロい感じだったっけ。随分と大きくなっている、感度もそれに比例しているらしく、少し刺激を与えられるとだらしのない声が喉笛から溢れ出た。
「エロいなぁ、こんなんじゃあもう誰も抱けないな」
「ひゃぁっッ誰のせいだと思ってんだ!」
「わかってる。俺が一生かけて責任取ってやるよ」
…………あーやっぱり好きだな、コイツのこと。可愛くて優しい。性欲は普通の男より強いと思うけど、それも込みで愛おしくてたまらない。仁になら一生抱かれてもいいかもしれない。
「ん、キス」
「……お前からしろよ」
「恥ずかしがり屋だよな、感じてる時は大胆なのに」
そんな話しないでくれ恥ずかしい。第一そんなにエロい俺の方が好きなら、引き摺り出してみろよ。チンコでもなんでも突っ込んで。
無理矢理唇を離す、気に食わないのかもう一度とせがんでくる仁を可愛いと思いつつ、そのさっきから辛そうにしているチンコはそのまんまでいいのかよと煽りを入れる。一瞬驚いた顔で見られたけれど、俺の挑戦的な顔がエロいとかわけわかんないこと言いながら、ニヤリと笑った。
「そんなにせがまなくてもひーひー言わせてやるよ。でもやっぱいきなりすると負担になるし、優しくしねえとな。もっかいキスしようか」
「べつに、せがんでないッッう……」
ガツガツと犬のように激しく求められる。最初にした時よりも余裕がある、むしろ切羽詰まってる俺に気を遣っているように見える。色々と上手くなってて敗北感と共に、名前の知らないフツフツと湧き出る情欲に腰が抜けそうだ。仁のくせにって思ってるのに、悔しいって思ってるのに、なんでこんなにも安心するんだろうか。
「2人でするの久しぶりだし慣らさないと梓がきついかも知れない、指入れるよ」
「うん……ふぅゥう!」
「やっぱ腰くねらせるのエロいなぁ……どこ気持ちよかった?」
指入れただけなのに、ぶわぶわと熱くなる感覚がする。いつも通り中指の腹で優しく前立腺をトントンしてくる。その度にあられもない声が出るが、止める手段はとうの昔になくした。もう少し奥に行けば例の結腸があるけれど、多分指だと届かない……身体がもどかしいと訴えている。あの結腸貫かれる感覚を覚えてしまった俺には、度を過ぎた快楽というのはそれしか考えられなくなる。
「……いつまでやってんだよ!」
「梓の身体の力が抜けてトロトロになるまで」
指じゃあそんなんならねえぞと釘を刺す。別に指が物足りないとかそんなんじゃないからなと言うと、ニヤニヤと笑われる。
「梓ってやっぱりツンデレってやつだよな」
「で、デレてねえよ……」
「ん? そうか。感度もいいし前立腺は気持ちいいから、念入りにやったらイケるって。おら足閉じるな、可愛いけど」
こうして俺は小1時間ぐらいかけて徹底的に慣らされることになる。
ともだちにシェアしよう!