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第185話 立場逆転?

もうどれぐらい時間が経ったのかなんてわからない。ただ身体が熱い、身体はとっくにドロドロだし、心も溶けかている。最早自分で何を言ってるのかわからないけど、目の前にいる仁が心底楽しそうな顔してんのはわかる。悔しいというかなんというか……駄目だ頭ふわふわして考えられない。 何度もギロリと睨みつけてはいるものの、全くといっていいほど聞いていない。寧ろ辛いよなとか頑張れとか、あと煽んなよと言われた時は心の底から後で覚えてろと言いたくなった。 「あ、ぁァ……もうむりぃぃ、仁の太いの、いっぱいちょうらぃ……」 「__うん、わかった。よく頑張ったな、めえいっぱい気持ちよくしてやるよ」 そっとあてがわれるだけでも芯の奥がぶるりと震える、それが分かったのか嬉しそうに笑うその顔が見えた。もう分かったから好きにしてくれ、……早く入れろよ。誘うつもりでわざと腰をゆらゆらと振ってもニヤニヤするだけだ。ゆっくりと味わうように入るだけでは今の俺が満足できないなんてのは知ってんだろうに、多分分かってやってんな。 「もっと、もっとぉ……いっぱい突いていいから、足りないぃ」 「ほんっとに可愛いなぁ〜急がなくてもちゃんと動いてやるよ。だけといきなり動いたら可哀想だと思って、久しぶりの彼氏のチンコだからな」 俺が淫乱に成長するのと同じようにコイツも嬉しくない成長を遂げているようで、自制心みたいなものが上がった気がする。最初の頃なら熱に浮かされてるけどまだ理性が残ってる俺が、余裕ない人の世話する感じだったはずなのに、なんか立場逆転してないか? それに第一……あいつのチンコおっきくなってる気がする。最初見た時も化け物レベルだったけど、今は本当に妖怪だと思う……気持ち小さくなり始めている俺とはえらい違いだ、それに対して危機感持ってない俺も多分手遅れだ。 「もうちょっとちょっと深いところにいれるな、気持ちいいところ当たるぞ」 「ふぇ……? ま、待ってぇぁあ!」 ちょうどチンコが前立腺に当たる、ぐりぐりと抉られるとすぐにでも出そうになる。実際にだらしのないエロい声が鼻から抜け出ている。嬉しそうに仁のを受け入れているそこはドチュドチュといやらしい音が止まることはない、俺の喘ぎと協調するように部屋の中で響いた。 身体が勝手にブルブルと動く。しかし足だけはしっかりとまとわりつき、仁の腰をガッチリと掴んでいるつまりはだいしゅきホールドの体型だ。こ、こんなことしたら…… 「本当にこの世界に来るまでよく無事だったな……いつもは地味な癖に、気持ちよくするとこんなにエロくなるなんてずりいよ」 「し、しらねぇ、出すならさっさと出せ!」 「早く出して欲しいのはわかった。けど、ここで出すのはちと勿体なくてな……少しだけ奥行くぜ」 「待て、やだ、それ以上はぁ、あぅぅう♡」 やばい頭がどうにかなりそうだ。身体はすっかりこの快楽が気に入ったようで、それを全て享受しようと力を全て抜いている。対してその快楽を処理する頭がそれを受け止めきれていない。全く手を緩める気のない仁。だめ、駄目だ、これ以上奥こられるとあそこに、結腸に……♡ 「今の梓ならいけそう……結腸のもっと奥ついてやるよ、俺チンコ最近になってデカくなっててさ、結腸の中までずっぷり入れるぞ」 「まっでぇ!! こわれるぅ、し、しんじゃう、おかしくなる!」 む、無理だ、こんなの癖になる……! 一回でもイったら、やる度にそれやってもらわないと満足できない体になる! これ以上は嫌だ、もっと身体エッチになるのは嫌だ! 「おかしくなっていい、もっとエロくなるなんて大歓迎だ。もっともっと可愛くてエロい梓見せて、一生守ってやるからさ」 ……そんな優しいこと言わないで。そんなこと言われたら安心しちゃうだろ、どんなにエロい体になっても、仁の裸見ただけでメスイキするようなド変態になっても、大丈夫だって思っちゃう…… そっと左手を握られながら頭を撫でてくれる。俺の左手の掌、50の文字を悲しそうに見ているのが目に入る。これがあと50日もしたら忘れてしまうのか、こんな一生分の気持ちいいをする度に味わってるのに、魔王のことが好きになるのか? ……やっぱり嫌だ。仁のこと忘れたくない。 「だいじょうぶ、だから……仁のこと忘れない、おっきいちんぽもっと来て……」 「……はぁ〜誘い上手だよな、ほんと。ちんこだけでいいんか?」 ……意地悪しないでくれ。 「いや、もっとお、仁にも来て欲しい、ぎゅうしてぇ……」 「梓はギュウ好きだもんな、わかってるよ」 まるで壊物を扱うように、優しく優しく抱きしめられた。

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