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第199話 ヤンキーはうつるもの
グチグチと音を立てて侵入して来る。なんだろういつもよりも締まってるというか、仁のチンコが大きく感じる。先客(喜助のチンコ)があることを考えてもやっぱしデカく感じる。
「きっつ……力入りすぎだ、もうちと抜いてみろ」
「む、むりぃ……2本は、こわい……」
やっぱり仁も力入ってるとわかってしまったようで、力を抜けと今の俺にはとっては相当な無茶振りをかましてきやがる。言っとくが拒絶するつもりはない、現に身体は悲鳴を上げながらも懸命に受け入れようとしている。
でも二輪責めってのは無条件でトラウマになってんのかもしれない。前に明と仁にされたときもヤバかった、いつも最後までやると意識ぶっ飛んでしまう癖があるんだけど、あの時は最後まで保っていた。意識失おうにも新しい刺激が次から次へと押し寄せて来るから失おうしもそうは行かない。……気持ちよすぎるのも考えものだ。
「しょうがねえな……委員長、梓の乳首いじってやれ」
「ち、ち!?」
「大丈夫だオレが開発しといたから」
多分喜助が言いたいのはそういう話ではないと思う。2人きりで胸揉ませた時にも恥ずかしそうにしながら断固として乳首を触ることはなかった。紳士なのかどうなのかはさておいて、初心な童貞(今さっき俺のせいで非童貞になったけど)には2輪責め&乳首弄りは厳しすぎる。実際に今恥ずかしそうにあわあわしているのが目に見えてわかる。
……俺としてはもう楽になりたかった。身体中が熱くて、そのくせ身体は怯えてて。痛くはないけど苦しい、よく考えてみれば久々の目に見えた圧迫感だ。あと喜助は気持ちよ過ぎておかしくなりそうな時やめてって言えば素直にやめてくれそうとかいう考えもある。震える腕で行き場に困る喜助の手を掴む、そのまま俺の胸まで導くと、茹で上がったタコのような顔で信じられないとばかりにこちらを見つめて来る。2回目だろさっきもしてやっただろ、童貞というより……シンプルに初心なんだろうな。
「なんだ羨ましいぞ。オレ一度もそんなんされたことない、これでも恋人なのに」
「お前は……やらなくても勝手に揉むし弄るだろ」
「あ、梓、3人でやるのはちょっと不健全だし体にも良くないんじゃ」
なに今になって優等生ぶってんだ。お前のチンコだってギンギンになっているの知ってんだからな。
「なに我慢しとんねん! アンタよりも変態なんが目の前に2人もいるんぞ、今更ちょっとしでかしたって誰もなんも言わんわ!」
「おいそりゃどういう意味だよ?」
「……なに我慢してんだよ! お前よりも変態なのが目の前に2人もいるんだぞ、今更ちょっとしでかしたぐらいじゃ誰もなにも言わない!」
「いやそういう意味じゃなくてだな」
じゃあどういう意味だよ天然か。……喜助はよくわからない掛け合いに混乱しつつも、目は一向に俺の乳首から離れてない。
「おらムッツリが、さっさと体弄れよ。もっと気持ち良くしてみろや……」
「は、はい……」
切羽詰まった結果淫乱なゴロツキみたいになってしまった。乳首をふにふにと遠慮マックスで触ってきやがる、舐めてんのか。後ろの仁を見てみろ、我が物顔で二輪責めした挙句今のへっぴり腰な喜助を小動物を見る目で見つめているぞ。しかも和解を堪えてやがる。優しく握っていた喜助の手を堅く握り、訴えた。
「おい遠慮してんじゃあねえ、こんなんじゃあ刺激が足りなくてイけねえだろうが。もっと摘んでぐりぐりしろ」
「す、すみませんでした」
「オレよりヤンキーじゃん」
もっと強くと言ったのを皮切りに、少しずつ力が強くなっていく。ぐにぐにと触るその動きは素人そのものだが、それでも感じてしまうのはきっと俺の身体のせいだ。
「ぅぅん、気持ちいい……ひゃぁ、もっと引っ張ってもいいんだぜ?」
「オレからも頼む、少しずつケツが緩くなってきた」
こんなこと言われてるけど自然と恐怖は感じない。むしろ壊れるほど突いて欲しいとか考える自分の方が怖い。ゆっくり深いところへ侵入して来るのと乳首をコリコリとされる板挟みがたまらない。あられもない声が喉から突き出ている、気持ち良すぎて恥もなにもないけれど、背後で仁が抱きしめてくれるだけで安心した。裸だから体温が時間感じられて、バクバクという心臓の音がする。
「おら見たかよ委員長、こいつはオレのだからな……」
「すごい苦しそうだけど」
「感じてんだよ。……念のために確認するけど梓、ちゃんと気持ちいいから?」
「うん、ぎも″ぢい″い″……」
「ほらみたか!?」
勝ち誇ってる。ガッツポーズしてるのがちょっと可愛らしくて、手をギュッと握ってあげる。それに気分を良くしたのか、頭をポンポンしてくれる。……発情とはまた違う温かさがからだを包んだ。
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